SCHEDULE

HISTORY OF TECHNO LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY

HISTORY OF TECHNO
OPEN / START
23:00
ADV
¥4,000(税込・ドリンクチャージ別)
DOOR
¥5,000(税込・ドリンクチャージ別)
LINE UP

djs

FUMIYA TANAKA

TAKKYU ISHINO

 

vj

UKAWA NAOHIRO 

with REAL Rock DESIGN

(FULL GENERATIVE AI VJ SET)

TICKET
e+

先着先行:6/15(sat)10:00-7/7(sun)23:59

 

注意事項

※ご入場の際、ドリンクチャージとして700円頂きます。

※本公演は深夜公演につき20歳未満の方のご入場はお断り致します。本人及び年齢確認のため、ご入場時に顔写真付きの身分証明書(免許書/パスポ ート/住民基本台帳カード/マイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書/社員証/学生証)をご提示いただきます。ご提示いただけない場合 はいかなる理由でもご入場いただけませんのであらかじめご了承ください。

INFO

LIQUIDROOM:03-5464-0800 https://www.liquidroom.net/

歴史は夜作られる

 

夜は、昼に対するオルタナティヴだ。いつだってそう、歴史は夜作られる。とはいえ、何もわかっちゃいなかった。90年代がはじまったばかりの頃、ある程度、ハウスやテクノの知識はあったし、そうタグ付けされたレコードも所有していた。クラブに行って踊ってみたりもした。だが、じつは何もわかっちゃいなかった。自分はただ、それまで好きだったロックの耳で、ハウスやテクノを聴いていたに過ぎなかった。ダンス・ミュージックとしての、身体的で、肉欲的な、解放の音楽を、感覚や魅惑がつねに優位にたつ、言うなればこのエクスタシーの音響科学の本質を30年前のぼくに教えてくれたのは、田中フミヤと石野卓球である。

すばらしく安全で、しかしまったく安全ではない自由。熱狂的で過激な欲望が、この音楽文化のイマジネーションと創造性の原動力になる。彼らふたりが日本のテクノ史において重要なのは、まさにそこだ。フロイト的に言うならイドの解放。テクノに対するこうした解釈、すなわち週末が楽しみでならないライフスタイルの喜劇と悲劇を、その最高の瞬間の数々を、この日本で、ディスコもハウスも知らない世代に叩き込んだ偉大な、罪深きDJたち(笑)。ダンス・ミュージックとしてのテクノが彼らからはじまったとは言わない。しかし、それをこの日本にいっきに広めたのは、間違いなく彼らだった。

ふたりはある時期からは、それぞれの道へと進んで、それぞれの音楽を更新し続けている。同時に、あれから30年、シーンの細分化は加速し、多くのサブジャンルが生まれている。みんなが同じ場所にいるということは、いまでは滅多に見られない。だから、いまいちど、彼らふたりのDJというだけでじゅうぶんに胸アツなのだ。「HISTORY OF TECHNO」などというお題がなくても、彼らがまたその夜、歴史の新たな1ページを作ってくれるだろう。 

もうひとりのすばらしい共演者、我らの宇川直宏がREALROCKDESIGNとタッグを組んだ、フル生成AIによる先駆的なプロンプトVJとともに…。

ele-king 野田務

 

History is made at night.

Night is the alternative to day. Always has been. History is made at night. Yet, I didn’t understand a thing. Back in the early ’90s, I had some knowledge of house and techno, and I even owned records labeled as such. I went to clubs and tried dancing. But truth be told, I didn’t understand a thing. I merely listened to house and techno with the ears of someone who had previously liked rock. I was oblivious to the essence of this dance music—physical, carnal, liberating—where sensation and allure always took precedence, the essence of this sonic science of ecstasy, which was taught to me 30 years ago by Fumiya Tanaka and Takkyu Ishino.

It’s a wonderfully safe, yet entirely unsafe freedom. Enthusiastic and radical desires become the driving force behind the imagination and creativity of this music culture. What makes them so significant in Japan’s techno history is precisely that. A liberation of the id, to put it in Freudian terms. These interpretations of techno, the comedy and tragedy of a lifestyle eagerly anticipating the weekend, the numerous peak moments—all of this was instilled by these great, sinful DJs (laughs) to a generation in Japan who knew neither disco nor house. I won’t say that techno as dance music started with them. However, they undeniably played a significant role in popularizing it in Japan.

At some point, they each ventured down their own paths, continuing to evolve their respective music. Meanwhile, 30 years have passed, the scene has fragmented further, and numerous sub-genres have emerged. It’s rare to find everyone in the same place nowadays. So, once again, just the thought of them as DJs is enough to excite. Even without a theme like “history of techno,” they will surely create a new page in history that night (alongside another fantastic collaborator, our beloved Naohiro Ukawa with his fully AI-driven VJ).

– ele-king, Tsutomu Noda

 

▼Fumiya Tanaka (Sundance / Perlon)

 

DJ、トラックメイカーとして30年以上のキャリアを持ち、現在もシーンの最前線に立ち続ける日本のテクノを代表するアーティストの1人。

強靭なグルーヴをベースに、サウンドとフロアが呼応し合いながら展開する独特のDJスタイルは、未だ類稀な存在感を放っている。

フロアに直結したシンプルなグルーヴを好む姿勢は変わらないものの、ここ数年の”田中フミヤ”のプレイは、かつてKarafuto、Individual Orchestraといった名義で行ってきた音楽やハウスグルーヴへの取り組みが反映されている。

2010年からベルリンへと拠点を移し、欧州を中心に世界各国のパーティー、フェスにて活躍。その一方、自らがオーガナイズするパーティーCHAOSをベースに定期的に帰郷し日本での活動も続けている。

 

▼石野卓球

 

1989年にピエール瀧らと”電気グルーヴ”を結成。1995年には初のソロアルバム『DOVE  LOVES DUB』をリリース、この頃から本格的にDJとしての活動もスタートする。1997年からはヨーロッパを中心とした海外での活動も積極的に行い始め、1998年にはベルリンで行われる世界最大のテクノ・フェスティバル”Love Parade”のFinal Gatheringで150万人の前でプレイした。1999年から2013年までは1万人以上を集める日本最大の大型屋内レイヴ”WIRE”を主宰し、精力的に海外のDJ/アーティストを日本に紹介している。2012年7月には1999年より2011年までにWIRE COMPILATIONに提供した楽曲を集めたDisc1と未発表音源などをコンパイルしたDisc2との2枚組『WIRE TRAX 1999-2012』をリリース。2015年12月には、New Orderのニュー・アルバム『Music Complete』からのシングルカット曲『Tutti Frutti』のリミックスを日本人で唯一担当した。そして2016年8月、前作から6年振りとなるソロアルバム『LUNATIQUE』、12月にはリミックスアルバム『EUQITANUL』をリリース。

2017年12月27日に1年4カ月ぶりの最新ソロアルバム『ACID TEKNO DISKO BEATz』をリリースし、2018年1月24日にはこれまでのソロワークを8枚組にまとめた『Takkyu Ishino Works 1983~2017』リリース。現在、DJ/プロデューサー、リミキサーとして多彩な活動をおこなっている。

www.takkyuishino.com