電気グルーヴ
「いかがお過ごしでした?8年もの間」。
8年ぶりのアルバム『J-POP』のリリースを翌日に控えた電気グルーヴ、満を持してのワンマンライブ。
開演前の60分、DJ TASAKAがLIQUIDROOMに漂う「日常」を計画的に消してくれた。しかし、サポートにKAGAMIを伴った電気グルーヴの2人は意外にもあっさり登場。堂々と『Mr.EMPTY』をこなすと『J-POP』収録の新曲を4曲立て続けに披露する。仮にもアルバム発売前であるが、舞台の上にも下にも気負いはない。そして最新シングルの『モノノケダンス』。石野卓球は彼自身が音の塊のようだし、ピエール瀧の存在感はどんな力士より品格がある。彼らのほんの小さな煽りにも最大限の反応を返す客席にいると、どこのアイドルを見に来たんだっけ…と錯覚してしまう。「中年太り2人組」なのに、ミーハーに「カッコイイ!!」と思えてしまうほど、彼らのステージはカッコイイ。
MCの後は懐かしい曲が続く。『ガリガリ君』に『B.B.E』、そして『ママケーキ』ではかつてのメンバー・まりんがサプライズで登場!「今日(4 月1日)はエイプリルフールだからさっき登場した人も嘘だから」「そっくりさん探すの大変だった」なんて言いつつ「彼は重度の精神疾患から復活して、現在は22世紀にリリース予定のアルバムをレコーディング中です。260枚組で8センチの。」と、もはやエイプリルフールも関係なしのコメントでまりんの参戦を祝福する。そして、まりんを含む4人で会場をまとめ上げるも、『Café de 鬼』でステージを去ってしまう。
しかしこれでは終わらなかった。「僕たちの悪ふざけに付き合っていただいて。ご苦労様です。」と言って再登場すると「みんなこの曲聴きたいだろうなー」「久しぶりにやる曲です。」「数分ぶりに!」と別バージョンの『Café de 鬼』!長めのセットで名残を惜しみつつも、プラチナチケットを手にして遠方から出てきた人たちの終電を考慮してライブは終了した。
照明以外の演出は一切なく、小道具もほとんどなし。この1時間半は紛れもなく「電気グルーヴ」そのもので、最高のエンターテイメントだった。
Mr.EMPTY
完璧に無くして
EXPO HIROSHIMA
ZOO DESIRE
半分人間だもの
モノノケダンス
スーパースター
少年ヤング
ガリガリ君
B.B.E
ママケーキ
NO
カメライフ
Café de 鬼(KAGAMI mix)
En.
Café de 鬼(顔と科学)