YOUR SONG IS GOOD サイトウ”JxJx”ジュン
なぜ出会ってしまったのだろう? ヤツらとの出会いによって人生狂い咲き!?
そんな“ニクイ”やつらをご紹介。
今回は、5枚目のニューアルバム発売&リリース記念ライブLIQUIDROOM 2DAYSも控えている
YOUR SONG IS GOODサイトウ “JxJx” ジュンに、インタビュー!!
オルガン、ボーカル、シンセサイザー、そして、ムードメイカーでもある
“JxJx” はどんな音楽を聴いてきたのか、人生を狂わす10枚を訊いてみた。
豪華なゲストと競演!絶賛チケット発売中!
YOUR SONG IS GOOD “OUT TOURS” – 5th Album Release Party –
『SUPER 2DAYS – YOUR SONG IS GOODの超2日間 2013- 』
12/7(土) ゲスト:田我流 feat. stillichimiya /にせんねんもんだい/DJ:MU-STARS
http://192.168.1.10/liquidroom_import/schedule/20131207/16305/
12/8(日) ゲスト:COMEBACK MY DAUGHTERS/VIDEOTAPEMUSIC/DJ:MU-STARS
http://192.168.1.10/liquidroom_import/schedule/20131208/16308/
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- 『Miniature Portraits』
- 5IVE STYLE
THE METERSをオルタナティヴかつ完全にわかってる感じで独自解釈したファーストアルバムにヤラれ、待ちに待って登場したこのセカンドに、回りにいた全員でブッ飛んだ。全盛時の宮沢りえバリに。いや、何の予告もなしに、トロピカル、イキますかと。90年代のインディシーンでは誰よりも早かったと思われ。トンチとエッジの両方を持ち合わせたギターアンサンブル、多彩なリズム、カラっとしつつ時に憂いを帯びたメロディ、ヴィヴラフォンにマリンバ、高速スティールパンときて、随所にDUBが炸裂。もう誰がなんと言おうと90年代ポストロックの超名盤なわけです。いつも見えるところに置いているのは秘密。
- 『Macka Fat』
- JACKIE MITTOO
中学の時に、FMブランニューウェイヴでジャッキー・ミットーによるマーヴィン・ゲイのカヴァーを聴いたのが、最初。なんて気持ちの良い、音なんだ!と、彼が弾くハモンドオルガンの素晴らしさはデラべっぴん、アクションカメラのスミからスミまで読んでいたような、あのバカな中学生にも伝わったのだった。それはさておき、これ聴くと、それから数年後の美術予備校生に通っていたの頃、何を思ったか、突然、昼休みに近所の商店のレジにパン片手に並んでるとき、前に並んでいた同級生のジュリー君に何の脈絡もなく「オレ、将来ハモンドオルガン買うわ」と宣言したことを思い出す。あの時の彼のポカン顔込みで。
- 『Double Nickels On The Dime』
- MINUTEMEN
自分の場合、MINUTEMENのドコが好きなのかというと、おそらくこの3人組という制約のある限られた状態のなかで、思いつく限りのアイデアが炸裂するバンドアンサンブル、ここに尽きると思っている。ということで、43曲にも渡ってそれが展開されるこの4枚目は自分にとっては、とんでもない作品。もう1回きて欲しいと思っても、すぐ終わってしまう、この気持ち良さ。もうめちゃくちゃ影響受けましたよね、実際。で、個人的には、ここ数年でやっとその呪縛から抜け出すのに成功できた気がする。しかしですよ、それにしたって最高のパンクロックアルバムだと思う。
- 『There Is Love In You』
- FOUR TET
いつの日だったか。FOUR TET?知らないな、ちょっと聴いてみるかくらいのノリで、聴く機会のあった彼のDJ MIXにて、ミニマルなテクノに対してジャッキー・マクリーンのトライバルチューンがブチ込まれた奇跡の瞬間を聞き逃さないで良かったと本当に思っている。それ以来、このアルバムは一体、何回転したのだろうか。以降、自分の音楽的趣味趣向に対して、大幅な軌道修正を余儀なくされた大切な一枚である。さて、それから、しばらくたって、家の棚を見直すと、当時リアルタイムで買って、そして完全に忘れていたFOUR TETの1枚目があった(完全なバカ)。
- 『Boot Party』
- DUB NARCOTIC SOUND SYSTEM
バンド名の素晴らしさから始まって、佇まいというか、美学というか、距離感というか。低音(声も)、それにクラフト感もか。あと、笑える感じ。いや、いつだって最高だな、と思うわけですね。しかも、こまったことに、今だに暇さえあれば「DUB NARCOTIC SOUND SYSTEM T shirts」って検索ワードでTシャツを探してしまっていたりしてね。それでまた、まったくもって、全然見つからないのだけれども。ついでに、来日公演をガッツリ見逃したことも、いまだに大後悔している。いや、本当、未練たっぷりですよ。
- 『Standbar』
- TODD TERJE
なにからなにまでツボなので、もはや何でも良かったりするが、楽曲、アレンジ、音響的な処理はもちろん、鍵盤奏者としても、最高にイケていると思う。そんな、彼の存在に気がついたのは去年、というこの大失態っぷり。まさに完全なる後追い。しかし、しかし、HOT CHIPのREMIXから始まって(今のところ一番好きな仕事)、とんでもない量のRE-EDIT、DJ MIX、インタビュー、動画まで、オレは今、猛烈なイキオイで彼の全仕事をチェックしまくっているのだ。これは、後追い野郎だけの特権である。はっきり言って、めっちゃくちゃ楽しいぜ!!
- 『Gumbo Stew』
- VA
ドクター・ジョンの伝記『フードゥームーンの下で』(不良な一冊だね)を探し求めてフラフラしていたあげく、なんと隣駅の『さりがに堂』というお店に辿り着いたのだ。そこのマスター、ざりがにさんに教わったこと、それは『A.F.O.recordsは最高にイケている』ということだ。確かに、このコンピレーションで聴ける、ドクター・ジョンもタミー・リンもめちゃくちゃにキレている。あげくの果てに、A.F.O.Exectivesが繰り出すニューオリンズR&B(ゴリゴリで)でありながらJazzy(クールな)な、インストチューンよ。以降、ニューオリンズの底なし沼にズッポシとハマって、それは、それは恐ろしくも最高の居心地だったスね。
- 『Well Come 2 Detroit』
- J Dilla
J Dillaはどれも最高だけど、このアルバムは死ぬほど聴いた。昔、このアルバムにおけるグルーヴ感を「股間にフォースをためて、それをこぼさず42.195kmを完走する感じ」と表しましたが、それはいまだ変わらず。信じられないようなグルーヴ感がとぐろを巻いている。特に”B.B.E.(Big Booty Express)の漆黒のテクノグルーヴよ!そうそう、そういえば、我々の最初のミニアルバム『COME ON』はこれとジャマイカのSOUL BROTHERSを融合させようとしていたこと思い出しました(もうめちゃくちゃ!)
- 『Almost Complete』
- DEEP WOUND
Jマスシスとルー・バーロウがいたハードコアバンドっていうか、アメリカンハードコアが好きなら絶対に辿り着くバンドだけど、帰り道に聴くと最高。気分は、もうグーニーズだ。
まず最初に七吋皿『How Did You Get There?』に、これはFUGAZI以降のポストハードコアのノリとDUBの理想的な邂逅だ!なんて赤面フレーズを声高に叫んだ(赤面)。で、当然このアルバム、最高なわけですが。自分がもっともドラムを叩いていた時期(The Double時代)は、このクリス・ファラルの繰り出すハードコア通過後のミリタントビートの研究に余念がなかったこと思い出し。しかし、あらためて”BANNED IN DC”の未来にこんなバンドが登場っていう流れ、シビれるわけです。そうそう、その後、夢の対バンもしたんだけど、その時のディテールをさっぱり思い出せない今の自分を思いっきりブン殴りたいです。