FEATURE

人生狂わす、ニクいやつ

なぜ出会ってしまったのだろう?ルーツはここにあり!?
ヤツらとの出会いによって人生狂い咲き!?そんな“ニクイ”10枚をご紹介!

蓮沼執太

蓮沼執太

twitter facebook

 なぜ出会ってしまったのだろう? ヤツらとの出会いによって人生狂い咲き!?
そんな“ニクイ”やつらをご紹介。
 今回は9月10日(月)にリキッドルームの8周年の一貫として、蓮沼執太フィルを率いて、ジム・オルークとレッドゼツリンと対バンを繰り広げる蓮沼執太が登場。今春には配信で4作品、さらにフィジカルなCDでは4枚分という大容量のアルバム『CC OO』をリリースしている。電子音楽からバンド、アンサンブルと様々な音楽表現、さらには執筆活動などなどその表現の幅を広げ、まさにとどまることを知らぬ、その多彩なる才覚を示している。
 また9月10日のライヴの前後となる9月7日(金)から9月28日(金)にかけて、LIQUIDROOMの2F〈KATA〉では、〈[EXHIBITION] I I I〉を、グラフィック・デザイナー、大原大次郎とイラストレター、Noritakeと共に開催。まさにそこでもその才能の一旦をかいま見せている。
 さてさて、今回は多忙な彼にメールにてインタヴューを試み、そんな多才な彼を作った10枚を、そんな“ニクイ”人生を狂わせたやつらをご紹介。



── どのような経緯で、何歳ぐらいのときになぜ出会ったのか?
蓮沼大学生の時にレコード屋さんでアルバイトをしていたときに、再発コーナーにあり購入しました。
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか?
蓮沼リー・ペリーはダブの教科書のようにたくさん掘ってましたが、このアルバムは歌心がすごいあります。ロックステディをダブ処理したような暖かい音楽なんです。
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
蓮沼ジャマイカの音楽の要素が自分の作品にダイレクトに影響を与えているかはわかりませんが、サン・ラーやリー・ペリーみたいに本当に数えきれないくらいアルバム出しちゃう人でも、こんなに輝くような歌がたくさん収録されているアルバムがあること自体が素晴らしいことだと思います。
── 当時、この盤との出会いの周辺で聴いてこと音楽、もしくはあまりこの盤と直接関係なくても、上記を聴いていた頃の思い出などはありますか?
蓮沼レコード屋さんでアルバイトをしていた時期は、海外のディストリビュータの再発がかなり盛んで色々と音楽に対して固定概念をつけないように、たくさん聴いていました。

── どのような経緯で、何歳ぐらいのときになぜ出会ったのか?
蓮沼〈ECM〉からリリースされている『ゴダールの映画史』のサウンドトラックです。最近ディスクユニオンで安価だったので中古で購入した5枚組ボックスです。最近、ちょくちょく聴く機会があるので1枚にピックアップします。
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか?
蓮沼デザイン装幀が美しいんです。音楽もですが、パッケージされた作品はデザインやブックレットなどこだわりが見えるほど、手に取って嬉しいことはありません。
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
蓮沼最近はシチュエーションによって聴く音楽が変わってきました。今まではとにかく多くの情報を得るように触れ合っていた具合ですが、このボックスなどは真夜中の落ち着いた時間帯にしっとりと聴いていたりします。決してヒーリング的な音楽ではないのだけれど、人によっては心身のその時の環境や状態で音楽がたくさんの効果をもたらす作用があるんだなぁ、と体系的に感じるようになっています。
── 当時、この盤との出会いの周辺で聴いてこと音楽、もしくはあまりこの盤と直接関係なくても、上記を聴いていた頃の思い出などはありますか?
蓮沼上記の答えにシンクロしているかと思います。

── どのような経緯で、何歳ぐらいのときになぜ出会ったのか?
蓮沼JAY DEE(J-Dillaの以前の名義)の大ファンでリリースして発売日に2006年(自分が22歳のとき)にすぐ買った記憶があります。
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか?
蓮沼JAY DEEのプロデュース作は、ブートレグ盤から正規盤まで徹底的に掘ってたんですが、最後にしてこのアルバムには相当衝撃を受けました。すべてのサンプリング・コラージュがかっこ良すぎる。
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
蓮沼アンサンブルでの演奏は黒人的なエディット感は正直出せませんが、音源を作っている時にJAY DEEのグルーヴやリズムのプロダクションを参考にしたり、無意識に自分に刷り込まれている感覚はあります。本当にリスペクトする職人です。
── 当時、この盤との出会いの周辺で聴いてこと音楽、もしくはあまりこの盤と直接関係なくても、上記を聴いていた頃の思い出などはありますか?
蓮沼いまはどういうポジションなのかわかりませんが、熱心に聴いていた高校生の時の〈STONES THROW〉レーベルは本当のインディペンデントな印象がありました。アウトプットの形は違えど、いまは〈LOW END THEORY〉に近い熱さを感じます。

── どのような経緯で、何歳ぐらいのときになぜ出会ったのか?
蓮沼武満徹さんの作曲作品もJAY DEE同様にたくさん聴いてきたんですが、中でも雅楽のこの楽曲が美しいと思っています。
── どこに心をつかまれ、どの部分に最も衝撃を受けたのか?
蓮沼2006年夏に明治神宮の特設野外舞台でこの『秋庭歌一具』を観にいきました。このCDでも同様に伶楽舎の演奏です。
その時に演奏が本当に素晴らしいパフォーマンスであり、今でも忘れられない公演。
── いまの活動において影響を受けている部分はありますか?
蓮沼武満さんも作曲的な思考で音楽をダイレクトに影響しているとは思えません。ただ、音楽に対する豊かな姿勢は今を生きる僕らも大切にしていかなければならないと思っています。
── 当時、この盤との出会いの周辺で聴いてこと音楽、もしくはあまりこの盤と直接関係なくても、上記を聴いていた頃の思い出などはありますか?
蓮沼武満さんの作品は映画音楽も多いに大好きです。じっくり確かめるように聴いていくと数々の魅力がつまっています。

RECENT 人生狂わす、ニクいやつ

人生狂わす、ニクいやつ TOP

RECENT 人生狂わす、ニクいやつ

人生狂わす、ニクいやつ TOP