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在日ファンク x OL Killer

在日ファンク x OL Killer

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「常にハイ・テンションなOL KillerのDJがあって、みんなでテキーラ呑んで、その盛り上がりのまま、在日ファンクに良い感じで流れていければなと。」—村上啓太(在日ファンク)

今年の2月から恵比寿LIQUIDROOMでスタートした在日ファンク主催のイヴェント「ば」。平日20時よりスタートし、サラリーマンやOLでも遊びに来やすい時間帯、そしてDJから在日ファンクのライヴに繋ぎ、ライヴもインターバルなしで連続して楽曲が展開、というコンセプトで行われているこのイヴェント。
8月に開催される第二回のDJには、自主イヴェント「WIFE」や、様々なフェスやイヴェントを沸かすDJユニット:OL Killerを招聘。選曲はハウスを中心とした四つ打ちをベースとしたスタイルのパーティ・モンスター:OL Killerと、在日ファンクのファンク魂/バンド魂がどのようにクロスしスパークするか、期待せずにはいられない一夜になりそうだ。
今回はそのイヴェントに向けて、在日ファンクより浜野謙太/村上啓太/後関好宏/ジェントル久保田、そしてOL Killerよりホワイトタイガーを迎えて、イヴェントへの意気込みを対談して頂いた。

── まず、MUROさんをDJに迎えての「ば」第1回の手応えから伺えればと思いますが。

浜野今までのライヴの中で一番手応えがあったよね。

ジェントル燃えたよね。ライヴも充実してたし、お客さんが入ってから帰るまで、全部を通して良い雰囲気のイヴェントになったと思います。

浜野燃えた燃えた。この前、やっとイヴェントの反省会して、『どれぐらいの事が成功して、どれぐらいの事がいらなかったのか』を精査したんだけど、僕の、『ビールサーバー背負って注いで回る』っていうパフォーマンス以外は最高だったねって事で落ち着いて(笑)

── それは残念でしたが、その意味ではメンバー的にも「燃えられた」理由は?

ジェントルイヴェントを開く上で、『普通のライヴじゃなくて、<ば>なんだ』って事を決めたので、その意識の向かう先がスゴく明確だったんですよね。だから、『ば』っていうイヴェントにグッとみんなで突っ込んで行けたし、この感じは今までの在日ファンクのライヴには無かったなって。全ての人が『ば』っていう一点に向かう漏斗感……。』

浜野ん?え?分かりづらっ(笑)どういうこと?

ジェントル広いところから一点に集中するっていうね。色んなチャレンジがあってスリリングだったし、集中度がスゴく高かったと思う。

浜野ああ、そうだね。確かに。

村上(啓)曲を途切れずに展開して、在日ファンクこだわりの繋ぎをやりまくる事も出来たし、それがかなり良い感じに出来た事も、自分達としても新しい手応えが大きくて。熱い気持ちさせてくれるイヴェントでしたね。

後関楽しかったですよ、単純に。一時間のライヴの間、曲を全部繋げるっていうのは、他のバンドは出来ない事だし、ライヴまるまる全部を繋ぐっていうのは、在日ファンクとしても初めての事で。そこでの経験が、それ以降の在日ファンクのライヴにもすごく影響を与えていて。

村上(啓)バンドとしてパワーアップしたよね。

後関したした。新たな可能性はスゴく見えた。

村上(啓)新しいチャレンジもあったからハラハラした部分も多かったけど楽しかったよね。だからハマケンのビールサーバー以外は完璧だった。

浜野……。悔しいからもう一回やろうかな(笑)。でも、振る舞い酒も良かったよね。

ジェントルテキーラをみんなで呑んで。

浜野お客さんの温度がちょっとだけ上がった感じがあるよね。シャイなお客さんも、ちょっと呑むとぐっと前に来てくれるんだなって思ったし、その”ちょっとだけ”が良い仕掛けになったなって。平日だから、やっぱり『この状況で祭っていいのかしら……』っていう人もいたと思うんだけど、それをテキーラで決壊させられたかな、と。

村上(啓)平日の20時からっていう設定も喜んでもらえて。みんな仕事が終わった後だから来やすいし、仕事終わりで発散する感じもいい環境だなって。

── ホワイトタイガーさんも第一回をご覧になられたそうですが。

ジェントル誰よりも楽しんでたよね。

ホワイトタイガーはい。在日ファンクのライヴは何度か見ていましたが、ボクがこれまで見た中でも、一番いいグルーヴを感じたライヴの一つでしたね。お客さんもワンマンで目にした空気感とは違った意味でリラックスして楽しんでいたのでは、と思います。

浜野服装がジャージだったからやりやすかったよね。

ホワイトタイガーそうなんですね。なんでジャージだったんですか?

後関動きやすいように(笑)。

浜野外向きの時はスーツで決めるけど、『ば』は俺らのホームだから、ジャージで行こうって。『ソウル・トレイン』に出てる時のジェームス・ブラウンみたいな、ラフな感じで。

村上(啓)ジャージはコンセプトだよね。

後関OL Killerのライヴに行った時にスゴくいいなと思ったのは、その時が雨だったから、女性が長靴を履いてたんだけど、ロッカーで長靴を脱いて、ヒールに履き替えてたんだよね。

── (一同)お~。

後関それがとっても素敵だったんだよね、そのドレス・アップしてパーティに向かう感じが。だから『ば』も、スーツで来た人がジャージに着替えるっていうのはどうかな、と。

浜野ドレス・ダウンだ。

後関急にただのおっさんになるっていう(笑)。

ホワイトタイガーでも、ジャージでステージに上がる感じもすごく新鮮で興味深かったです。

浜野あのジャージも、俺が買いに行ったんですよ。夜中の二時に色んなドンキホーテを回ったんだけど、中々メンバーの人数分揃わなくて、『5着で俺は力尽きるのか……』って(笑)。

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── そして「ば」の第二回に話を移しますと、今回のDJパートはOL Killerですが、まずOL Killerを見たことのない読者のために、ユニットの沿革からお教え願えますか?

ホワイトタイガーDJのトイプードル、ワイルドパーティーの2DJに、ホワイトタイガーを加えたDJユニットです。ちなみに全員童貞というプロフィールです。

村上(啓)スゴい説明の仕方だな……(笑)。

浜野ホワイトタイガーだけでしょ?

ホワイトタイガーいやいや、修行中の身ですから(笑)。

浜野童貞ってそういうものなの?修行なの(笑)?

ホワイトタイガーとにかくどんな現場でも、お客さんに盛り上がってもらう、その場を高揚させたいって思い、その一点に集中してるチームですね。普通のDJのプレイだと、山あり谷ありの状況を作ると思うんですけど、OLはずっと登りっぱなしですね。

── 基本的にはハウスや四つ打ち、ベース的なサウンドがプレイの中心になってますね。

ホワイトタイガーはい。選曲に関しては3人で、曲を持ち寄って決めたり、時折スタジオに集まったりもします。現場で使う曲はそうして決めていく場合が殆どですね。

浜野バンドっぽい感じですね。

── では、今回の「ば」にOL Killerにオファーした理由は?

村上(啓)在日ファンクから見て、世界最高のDJユニットだからっていうところですね、ホントに。

浜野さっきも話しに出たけど、ずっと在日ファンクを見てくれてるんですよね、ホワイトタイガーは。とにかく素晴らしい人間だし、それは僕らは身に沁みて分かってるから。

── ただ、DJからライヴへの連携を考えると、MUROさんの時は「ファンクからファンクへ」と、スムーズなミックスが出来たと思いますが、OL Killerとの連携を想像すると、「ハウスやベースからファンク」へ、「打ち込みからバンド」へは、どういった流れになるのか、想像が難しいなと。

後関自分達にとっても未知ですね。

浜野ハウス的なものが俺らにどう繋がるのか、想像がまだ出来てないですね。ただ、ホワイトタイガーがいてくれるんで、全部をお任せ出来ますね。信用できる男なんで。

村上(啓)第一回は黒い感じで繋がったけど、もしかしたらOL Killerは白い感じで来る可能性もあるしね。

浜野ホワイトタイガーだけに。

ホワイトタイガー「(笑)。」

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── OL Killerは主催イベント「WIFE」を開催されていますが、今回のような、いわゆる「純粋な対バン」「一対一」のスタイルは珍しいですね。

ホワイトタイガーそうですか?そうかもしれない。今までも、DJユニットらしからぬ活動で、様々なイベントに出させていただいたんですけど。

村上(啓)逆に、なんで受けてくれたんですか?

ホワイトタイガーそろそろ在日ファンクさんの胸をお借りする時期かな、と(笑)。

浜野今回の『ば』でも、なにか繋がれるような展開が出来ると嬉しいですね。でも、当日はホワイトタイガーもOL Killerモードなんですよね。ちゃんと挨拶とかしてくれます?

ジェントル『ちょっと話しかけないで貰える?』みたいな。

村上(啓)なんでいきなり戦っちゃうの(笑)。

浜野そしたらこっちもそのつもりで行かないとなって(笑)。

ホワイトタイガー僕はいつも謙虚ですから、大丈夫です(笑)。ただ、OL KillerのDJは、テンションの高いパフォーマンスだから、いつもよりテンションの高い在日ファンクを見せて貰わないと、OL Killerとのバランスが悪くなっちゃうのかも知れませんね(笑)。

浜野……ボクシングの記者会見みたいになってきた(笑)。

ジェントル牽制し合っちゃって(笑)。

浜野じゃあ、俺らは静かな曲を取り揃えて……ってあんまりそういう曲が無いな(笑)。

村上(啓)でも、常にハイ・テンションなOL KillerのDJがあって、みんなでテキーラ呑んで、その盛り上がりのまま、在日ファンクに良い感じで流れていければなと。

浜野ただ、みんなゼッタイDJで盛り上がるだろうから、時間が伸びるとどんどんお客さんの体力がなくなって、在日ファンクの時にはぐったりしてるとか困るんで、DJのプレイ時間だけは守って頂いて。

── OL Killerとしてはどんなモードでのプレイになりそうですか?

ホワイトタイガーそれは、当日までのお楽しみと言う事で。ただ、残暑お見舞い感があってもいいのかな?とは思っています(笑)。

浜野ああ、Tubeとか。

ホワイトタイガー“あー夏休み”から在日ファンクに繋げたりって事ですか?

── 相当繋ぎづらいと思いますが(笑)

ホワイトタイガー夏の終わりだからピースフルなイヴェントに出来ればなとは思います。夏最後の打ち上げ花火として。

浜野お客さんへのサービスもそういう感じにすればいいのかな。

ジェントルお酒を水着で配ったり。

後関在日ファンクの水着姿、誰も観たくないでしょ(笑)。

浜野じゃあ、スイカ割りする?OL Killerのプレイ中に。

村上(啓)四つ打ちに合わせてスイカ割り、か……。

── 光景として頭悪すぎますね(笑)

ホワイトタイガー逆にお客さんで水着ギャルとかは来てくれないかな?

浜野水着ギャルはタダ……は難しいのかな。でも、水着ギャルへの特典は考えたいな~。

ホワイトタイガー今年の夏は暑かったけど、在日ファンクとOL KillerのLIQUIDROOMはもっと暑(熱)かったと思い出していただけるイベントになれば、いいですね。

村上(啓)嫌でも服を脱がなくちゃいけない状況にすると。

ホワイトタイガーそれぐらいのテンションで楽しんで欲しいですね。

ジェントル気持ちは水着で!

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【 LIQUIDROOM 11th ANNIVERSARY 在日ファンク Presents 「ば」 Vol.2 】
出演:在日ファンク/スペシャル・ゲスト:OL Killer
開催日時:2015年8月26日(水曜日)開場/開演 20:00
前売券:3,800円/当日券:4,300円(共に税込・ドリンクチャージ別)
前売券取り扱い:チケットぴあ[267-065]、ローソンチケット[73197]、イープラス、リキッドルーム
※公演詳細はコチラから

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