とうとう春という季節がやってきた。
5000枚限定で発売になったART SCHOOLの『Alchemist』を初めて聴いたのは、目黒川の桜が満開の先週のこと。
桃色のグラデーションが目の前の遥か遥か奥まで広がっているのを視覚で捉えながら。リードナンバーにもなっている「フローズンガール」がヘッドフォンから流れてきたとき、花びらと木々が放つエナジーと繋がってカラダ中にエネルギーがみなぎる感じがした。
大切な相手とのほろ苦い想い出をうたう曲達は心の変遷をドラマティックなリリックにのせ、躍動感溢れるグルーブと共に耳元を駆け抜けていく。
過去の想い出や感情は、時が刻まれる度に輪郭が徐々にぼやけるもの。
隠すのではなく、語り継ぐようにメロディーに埋め込んで、
繰り返し聴くという行為を時の経過に重ね合わせれば、
想いは淡く軽やかなものに変換できるのかもしれない。
6曲を聴き終えると、不思議とフラットな気持ちになれた。
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5/17(金) LIQUIDROOMにて ART-SCHOOL SHORT CIRCUIT TOUR 『The Alchemist』 開催!
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