結成20周年を記念する、3枚組フル・ベスト・アルバム
その音楽性といい、スタンスといい、まさにリトテン節としか言い様のない活動を続けているリトル・テンポも今年で活動20周年。20周年を記念して、これまでリリースされてきた18枚の作品(フル・アルバム、ミニ・アルバム、ダブ・アルバム、サントラなどなど)から、3枚組39組を自らチョイスしての、まさにキャリアを包括するベスト盤。1995年の『LATTITUDE』(これ名盤だよなぁ)から、昨年の『太陽の花嫁』までの美味しいところばかり。LKJやリコ・ロドリゲス、エディ“タンタン”ソーントンといったレゲエ・シーンのレジェンドたちをフィーチャーした楽曲たちから、映画『茶の味』に使われた、藤田陽子をフィーチャーした朗らかでキュートなラヴァーズ・チューン、またおなじみ“無能の人”のカヴァー、そしてライヴでもおなじみのあの曲たち……と、これさえあればこの夏、この先、一生困らないかもしれないラインナップ。スティール・パンをまだフィーチャーしていなかった初期の『LATTITUDE』あたりのムーディーな楽曲は、恐らくいまのファンには新たな刺激になるんじゃないでしょうか。「まぁ、とにかくこれ聴いて、元気だそうじゃないか。人生は楽しいこともあるぞ」なんて、自分に言い聞かせながら聴いてもメロウな曲で優しく入ってきて、トロピカルな曲でいつの間にか元気が出るんだよなリトテンは。