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THE FUTURE IS NOW EP

『THE FUTURE IS NOW EP』

toe

[label: MACHUPICCHU INDUSTRIAS/2012]

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国内ポスト・ロックの雄、2年半ぶりとなるシングルをリリース

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文:河村祐介

それぞれのひとりのプレイヤーとしての活動も含めて、シーンに対して広範囲な影響力を及ぼしている感がひしひしと伝わってくる、toe。それこそ他のアーティストのインタヴュー記事中やツイッターなどで、その名前が出てくることも少なくないあたり、そして細かな方向性は違えどフォロアーと言えるバンドも少なくないあたりにくっきりとシーンにその影響力の存在感は示されている。機材盗難などの苦難を乗り越えて、2年半ぶりにリリースされるシングル「THE FUTURE IS NOW EP」。軽やかに鮮やかに疾走していく“Run For World”、そのソロ・アルバムを柏倉隆史とともに作り上げたACOがヴォーカリストとして参加し、シルキーな歌声とフラメンコ的な哀愁のギター・リフとドラムが抑制されたグルーヴの上で絡み合う“月、欠け”、
昨年震災直後にチャリティー・デジタルリリースされた、温かな“Ordinary Days”もCDでは初収録。そしてラストはミニマルなギターと力強いドラムがどこまでも上昇していく表題曲“The Future Is Now”。まさにそのタイトルのように、彼ららしい込み入った技巧とロックのダイナミズム、熱量がバランス良く結実した、そのテンションの高さをひしひしと感じさせる作品。

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