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8otto

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「8」のイルミネーションが光るステージに8ottoは静かに現れた。ドラム兼ボーカルのマエノソノマサキを中心に、4人がほぼ横一線に落ち着く。

「楽しい夜を!」の呼びかけから、立て続けに『RIWO』『Say』『C』。正確で、不思議なほどそれぞれの音が立った演奏にシンプルな照明が相まって、強引にステージに没頭させられていく。

8ottoの圧倒的な音、特に低音から生まれる「振動」は格別だ。ライブハウスという空間を味方につけてきた彼らが相手では、フロアから、もたれるバーから、空気の全てから伝わってくる振動に、ただ動かされるしかない。

リョウが喋っている最中に全力でドラムをチェックしていたマエノソノ。マエノソノが喋っている最中にまくし立てるように始まったイントロ──楽しい。何度も発せられた「音を楽しむ」というメッセージを、彼らはそのまま体現していた。

客席の集中力がステージに収縮されていくせだろうか。『0zero』を経て『KATANA』『ボンゾ』に至る流れでは、フロアがぎゅっと狭くなったような錯覚すら覚えた。そして、ドラムを叩く手を一旦休めて歌い上げる『愛を憂う』を挟み、『VOO DOO バウアー』で本編は締めくくられる。

アンコールに応えて披露された『Round & Roll』は10月に発売予定のメジャー第1弾のアルバムから。今までに無い開けた印象で、出演が決まっている「RISING SUN ROCK FESTIVAL」でぜひ聴いてみたい曲だ。そして2回目のアンコールで「宇宙の爆発みたいな」『Counter Creation』を繰り出し、ドラムスティックを放ってマイクスタンドをなぎ倒して、8ottoはステージを後にした。

最後に、マエノソノが「また『ここ(=LIQUIDROOM)』に来たい」と言っていたことを、勝手ながら記録させて頂きたい。ぜひまた来てください!8ottoとLIQUIDROOMは、すごくお似合いだと思う。

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