Spangle call Lilli line
これならいくらでもバンドは楽しめるなぁと思って――3作連続リリース、そしてライヴ活動休止宣言の、その真相とは?
1年半ぶりのワンマン・ライヴをリキッドルームにて6月5日に行うスパングル・コール・リリ・ライン(前売りはソールドアウト!)。ウェブやフライヤーなど、その告知にはデカデカとこう記されている——「このライヴを最後に当面の間、ライヴ活動をお休みします」と。
その反面、リリース活動はこれまで以上に華やかに、生き生きと続いてる。3月のシングル「dreamer」にはじまり、先頃リリースされたアルバム『VIEW』、そして6月23日にリリースされるアルバム『forest at the head of river』と、言ってみればリリース・ラッシュだ。またその内容にしても、相対性理論の永井聖一をプロデューサーに迎え、はっきりとポップな色合いを持つ「dreamer」。『Nanae』以来ひさびさに益子樹とタッグを組み、こちらもスパングルのポップな側面を前面に押し出した軽やかなアルバム『VIEW』。そして『forest at the head of river』は、toeの美濃隆章を共同プロデューサーに迎え、スパングルのアブストラクトな側面にフォーカスしている。短期間に三者三様の表現をしていて、バンドの充実した活動を代弁しているかのようだ。
この3枚の連続リリース、そしてそことは相反するようなライヴ活動休止宣言。このふたつの話題を中心にメンバーの3人に話を訊いた。
── オリジナル・アルバムとしては前作にあたる2作(2008年の『ISOLATION』と『PURPLE』)もほぼ同時にリリースしていましたが、アルバム2枚をほぼ同時期にリリースするというのはなにか手応えがあったんですか?
藤枝今回のアルバムもスパングルの相反するふたつの側面を出したくて……でも、その両面を1枚にまとめていれたらゴチャゴチャになっちゃう気がして。それもあって、2枚出すというのは定例化してますね。
── 本人たちのなかには明確な区別があると。
藤枝きっちりやらないと、とっちらかっちゃうから。
── おふたりとかはどうですか?
大坪「次の作品はこういう方向でやろう!」という打診があって、それに向かってやろうと。
笹原ただ毎回、良い曲を作ろうっていうのは、常に3人とも一緒だよね。
── 司令塔に藤枝さんがいてという感じで。
笹原僕らは兵隊だよね。「進めー!」って言われたらやると(笑)。
藤枝実際に、そんなにやる気がなかったら、やりずらいでしょ(笑)。
大坪本当は楽しくやってますよ(笑)。でも、なかなか言われないと動かないので、言われたら動く。
── 言われたら早いと。
笹原そうそう。
── 今回、シングルの「dreamer」では相対性理論の永井(聖一)さん、『VIEW』では益子樹さん、『forest at the head of a river』では美濃隆章さん(toe)と、それぞれプロデューサーをたててらっしゃいますが。この人選に関しては?
藤枝最終的にはメンバーふたりに「こんな感じでいきたいんだけど」って言ったのに対して、駄目出しが出なかったというか。もちろん、こちらの意図を汲んでくれたんでしょうけど。
大坪作品ごとにプロデューサーが変わるのは新鮮だったんで、楽しんでましたね。やっぱり自分たちが作った曲が変わるのは楽しいというか、うれしいよね。
藤枝やってくれる人によって癖もあるので、本当にそこは自由に料理してもらって。それがないとアルバム2枚を作るとかは作業的に重いかも。「この人(外部プロデューサー)と一緒にやる」というところに、今回の3つの作品のモチヴェーションがあると思います。あえて人に投げることでもうひとつ楽しみが増えるというか。
── では、それぞれの起用理由は?
藤枝まず「dreamer」は、シングルをひさしぶりに出したいねってことになって、思い切ってシングルの1曲だけなんで、その歌詞も大坪さんじゃなくて、プロデュースの流れでその人に頼めたらなぁと。さらに言えばシングルの1曲だけで持っていくには、プロデューサーもキャラが立ってる人が良いと思って。それでパッと「相対性理論とかどうかなぁ」というのがあって、話をしたら「永井さん」という人選が決まってからは、かなりスムーズに進んでいったんですよ。勿論、最初はすごい不安だったんですけど、仕上がりも含めてかなりばっちりうまくいったなというのはありますね。
── ひさびさにシングルを切ろうと思ったのは?
藤枝シングルだからできることをやろうと。歌詞を外部のひとに投げるなんて、シングル1枚だからできるというか。その1曲をまるごと遊んで、どれだけ楽しめるかっていうことをひさびさにやりたかったんですよ。あとはシングルを出すという前に『VIEW』をコンパクトでポップなアルバムにしようというのはあって。それに対して前作の『PURPLE』が比較的暗いアルバムだったから、流れを考えるとポップなのはいきなりすぎるかなと。その入り口として「dreamer」というキャッチーなシングルがあって。結果、良くできた入り口ができたなと。
大坪(ボソっと)ちゃんと考えられてる……
── 兵隊は司令官の心知れずと(笑)
藤枝なんか今回は、インタヴューやればやるほど、俺が悪い人みたいになってるんだよね(笑)。
笹原兵隊は身を売られちゃうんだよ、最後は(笑)。
藤枝「用はねぇ!」って?(笑)。
── ダハハハ。ちなみに大坪さんははじめての他の人の歌詞を歌うというのはどうでしたか?
大坪最初はどんな歌詞が来るか想像もつかなかったんで。でも、できたの見たら「これは歌える!」と。
── 「ダメならボツにしたるぞ」と(笑)。
大坪いえいえ(笑)。
藤枝駄目でも泣きながら歌ってもらいます!
大坪もしくはうまく言葉が聞こえないように歌うとかね、ギリギリのところで「モニャモニャ」って(笑)。
── 次は『VIEW』に話を移して、益子さんの起用理由について。
藤枝これはメンバーやスタッフとも話してたんですが、10年やっててスパングルのファンが求めてるバンド像みたいなのって大きく分けてふたつあるように感じてて。バンド然としたコンパクトでポップなラインと、ちょっとアブストラクトで長めのどんよりした世界観と。そのふたつを自分たちでセルフ・パロディじゃないけど、明確にしちゃおうっていうのが、今回の2枚を作るにあたって、僕のなかであって。でも、こっちのポップな路線はプロデューサーの人選に時間がかかった。いろいろ名前はあがってたんですけど。というのも、ポップゆえにそこに意味がないときついなと思って。ギリギリになってきて、たまたまレーベルのボスと話してるときに益子さんの名前が出てきて。『Nanae』(2003年)が好きって言ってくれる人も結構多いし、あのアルバムの曲もライヴでも良くやるし。で、いろいろがちゃがちゃ迷走してたのに益子さんって話が出てからはすっと決まって。過去に一緒にやってる安心感なのかもしれないですけど。永井さんのときみたいな「どうなるんだろう?」みたいな不安はなくて。あと益子さんは、音にしても、うちのバンドの3人のキャラとか関係性をよくわかってて。それはすごくやり易かった。
笹原「欲しかったのコレでしょ?」っていうミックスをやってくれるから「あ、ソレです」というすんなりした感じで、スーパー・スムーズ!
藤枝なんか、もう“益子色”があるんですよね。ミックスあがって聴きに行くと、なにも誰も直しで言うことがなくて。もう「マスタリングしてあります」って感じで曲間すらでき上がってたと(笑)。でもそのくらいにスっと行かないと、こういう『VIEW』みたいなコンセプトでやるには駄目だったと思う。ダラダラやり直したりってやってたら抜けも悪くなるだろうし。
大坪鮮度が悪くなるしね。スパッと決断してしまうというのと、基本はお任せするという気持ちで。
藤枝『Nanae』のときに益子さんとやってて、実は苦労してて。それはファーストを自分たちで作って、セカンド『Nanae』で、はじめて外部の人と一緒に作ったからというのがあるんだろうけど。でも今回はスムーズに終わって。レコーディングは自分たちでやって「ミックスは全部任せます」という形をとって。
── では『forest at the head of river』でのtoeの美濃さんの起用は?
藤枝『VIEW』が“ポップ”だとするとこっちは“長い”——“長い”というのは、展開すら決まってないような状態からリハスタで作っていくような曲の作り方の曲は長くなりがちなんですが。“ポップ”なほうはある程度コンパクトに、デモで展開も作り込めちゃってるところがあって。その反動の部分は反動として目一杯やりたいなと思って。スタジオでサポート・メンバー含めて作っていって。そっちのほうが作り方としてはしんどいんですけどね。長い尺のなかで温度や景色が変わってく、もしくは変わらないがテーマだと思う。時間軸というか。1曲目はすごい変わっていくんですけど、最後の曲はそれ以上長さがある曲だけど、ほとんど最初から最後まで変わらない。同じ時間軸でも変わるものと変わらないものとか、そういうグラデーションみたいなものも含めて“長い”という言葉に集約されているんですけど。そのコンセプトがあって、現場の空気みたいなものがパッケージングできる人がいいなと思って、toeの美濃くんに。コンセプトに対して、割とストレートな人選だったんで、ふたりに言ったら「良いんじゃない~」って言われたんで(笑)。美濃くんは「こうしてくるかな?」というところを結構予想通りに仕上げてくれて。永井さんは、上がったものはすごく良かったんですが、事前にどんな風になるか掴めなかったんで。益子さんは前にもやってて、「ああ、なるほど益子節だ」というニュアンスも分かってたので、どうなるかとかは考えてなかったんだけど、美濃くんは彼のサウンド独特の質感というのがあって、僕の中でいろいろ「こうなったら良いな」と想像してたら割と想像していた音になっていたんで、スパングルの根底にあるサウンド感と相性が良い気がします。
── こちらのアルバムのデモは笹原さんが主導的な部分にあったと、公式のHPのインタヴューで見たんですが。
笹原一応、簡単なデモはすべて作りました。で、それを聴かせたら「あ……うん」っていう感じで。
(一同笑)
── 文字になりにくいですねぇ(笑)。
藤枝「あ」と「うん」の間の“……”にすべてが詰まってる(笑)。
笹原「作ってみなよ」と言われたから「楽しそうだなぁ」と思って。
藤枝幼稚園生だよね、その回答(笑)。
笹原こっちのアルバムのデモはシンプルなピアノのループをメインにして作って。結果的にはピアノのパートは無くなったり、全然違うアレンジや展開になって、バンドでロックっぽくなったんですけど。そのときに坂本龍一の新譜を良く聴いてたんで、そういう感じでデモはやってみたいなと思って。
藤枝彼の最近聴いてるものの趣向が事前にわかってたので、すごい長い、ミニマルな曲があがってくるなと思ってて。それをバンドで自由に仕上げていくのがいいかな~と。
── ラストの曲に近い感じですか?
笹原そう、最初のデモは全部アレ(笑)。
藤枝「これをバンドでやるのか……さあ、どうしようか……」というくらい何も展開がなくミニマルに15分くらい続くとかね(笑)。サポート・メンバーと、ちょっとずつちょっとずつ展開していったり、あえて何も展開しなくてもOKというのをやったり。こっちのアルバムを作るのはバンドが消耗しましたね。純粋に1曲を通すのに10分以上の曲があって……最初なんて15分以上の曲もあって。途中で行き詰まると「また頭からやるのか……」っていうのもありつつ。だからこそ、ある程度決めたら何度もやり直すんじゃなくて、現場で起こったことが正しいという感じにしないと。
── 煮詰まりすぎちゃうと。
藤枝そう、最後のなにも起こらない曲もリハは朦朧としてて、みんな半分寝てたよね(笑)。全部通してやったリハは2~3回くらしかないよね。
大坪あんまりやらなかったね。
藤枝現場で演奏が大変だったけど、その空気感を生かしてやったという意味ではいちばんスパングルっぽいですよね。そういうのはライヴで再現するのは大変なんだけど。ポップな曲調でデモで完成が見えているものを作るというのと、ひたすらピアノのループみたいなのを「どうしようか」って作っていくのと正反対の作業でしたね。
── 新しい発見という意味では、今回の2枚のうちどちらでしたか?
笹原「dreamer」も入れて良いですか?
── ってことはソレになるってことですね(笑)。
笹原そう(笑)。アルバム2枚はいままでのものがあるんで、なんだかんだ言って想像の延長線上にあると思うんですよ。シングルで「dreamer」で他の方に歌詞を頼むというのはなかったし。割と僕が3人の中でいちばん歌詞を他に頼みたかったんで。それを聴けたのがすごい新鮮だったというか、印象的だったというか。
大坪私も「dreamer」。いままでよりもわかりやすい歌詞という部分があったと思うんですが、アルバムの他の歌詞ももうちょっとわかりやすい歌詞にしようかなっていう方向に働いた感はありますね。わからないかもしれないですけど(笑)。シングルに引きずられるというまでではないんですが。そこが変わったのかもしれませんね。
藤枝12年やって。
大坪そう、12年やってみて(笑)。
藤枝僕に関しては、ふたりが思ってるほど歌詞に関してはそこまで感じていなくて、意外とCD3枚って作れるもんだなぁっていうのがいちばん大きな発見かもなぁ(笑)。
大坪物理的にね。
藤枝そう、この期間で3枚作って、しかもそれが3人とも楽しくできて。「3枚もCD作って、バンドがギリギリのところで解散だよ!」っていうわけでもなく。
── 良い余韻を残せたというか。
藤枝笹原くんが終わったあと「もう1枚アルバム作れます!」とか言うぐらいだから(笑)。
笹原言うのは簡単だけど(笑)。でも、ムード的にはね。
藤枝最初の頃みたいな「音楽とはなに?」とか「スパングルらしさとは?」とか、消耗してた部分があったけど、いまはもっと逆で、自分たちが関わらなくてもスパングルになるラインはどこなのかというところにいるから、すごいそれが大きい。そういうところも含めて「スパングルってこういうイメージでこういうことをやる」っていう守ることから自由になった感じがあって、それが全部今回の一連の作品ですごいいい状態で出せた感じがあって。それが発見というか。これならいくらでもバンドは楽しめるなぁと思って。いままでなら歌詞なんて他の人に頼んでないと思うし。
笹原たぶん、昔だったら大坪さんはバンド辞めるって言ってたよ。
藤枝そういうのがなくなってきた。客観的にバンドを見るようになったんだと思う。ファンも楽しんでくれるというか。ライヴをほとんどやらないというのも、ファンも含めてバンドを取り巻くゲームになっている感じがして。そこまでくるとやりやすいですね。
── では、そのライヴの件ですが、フライヤーやウェブにでかでかとライヴの活動休止宣言なんですが。
藤枝まぁ僕はあまりやりたくないんですよ。今回は長い期間やらないと思うので「じゃあ、1回だけやっとくか」という感じです。笹原くんと話してたんですけど、10年前を考えたら、スパングルがリキッドルームのワンマンってすごいことだと思ってて。こんだけライヴもやらないで、ぬるぬる、ぬるぬるバンドをやってきてリキッドでワンマンができるなんてうれしいね、って。
笹原ゆる~い活動でね(笑)。いまだに信じられない。
── どちらかと言うと作品主体ですもんね。
藤枝そうそう、それでリキッド・ワンマンでできるのはうれしいなぁと。
大坪しかもソールドアウトで。ありがたい話です。
藤枝だからといって今後も頻繁にライヴがやりたいというのはまた別なんですけどね。
笹原今回久しぶりにやったら、多分やりたくなるよ。
── 前言撤回ライヴを(笑)。
笹原「もう1回やりまーす」って。
藤枝絶対にないよ(笑)。今回は3~4年は間違いなくやらないと思うんですけど。でも一昨日、思ったんだけど、4年とかやらなかったら次は40歳だなぁと思って。「これ30代最後のライヴか!」と思ったら、なんかちょっと複雑な(笑)。それと同じペースでいくと40代はライヴたったの2回か! と思って。
笹原逆に、40歳になったらすごいやれば良いじゃん。年300本とか!
藤枝どういう40歳だよ(笑)。体力的にもたないよ!
笹原じゃあ、次は30代最後の年にライヴやろうか。
藤枝まぁ、でも「ライヴをやらない」ってことをある種のネタにしてしまうくらいでいいですよ。あまりにもやらなさすぎてむしろ都市伝説になるくらいの。誰も観たことがない、とか。
笹原誰もチケット買ってないのに、ソールドアウトしてたり。
藤枝それじゃあ、本当の都市伝説だよ。それちょっとした現代アートだね。
笹原しかもライヴ・レポートとかもあるんだけど、見た人は誰もいない。
── ライターも実在しない人が書いてるとか(笑)。
藤枝そうそう。その日のライヴ・ハウスをその現代アートのための制作費として買って。ライヴはやらないんだけど、伝説のライヴが生み出されていくという。
大坪大人買いだね。
笹原現場では何も起こってないんだけど、ツイッターとかで「チケットとれた!」とか。「買えなかった人」とか「良かった~」とか。大量のサクラを使って(笑)。
藤枝笹原くんは、本当、こういうどうでもいい話の時は良くしゃべるんですよ(笑)。
── 作品インタヴューのときはあんなに黙ってたのに……。
笹原くだらないことは生き生きしてる(笑)。
── ライヴでなにか特別なことは?
藤枝純粋に編成人数は多いし、あと時間も長いのかな。10周年で、DUOでライヴやったんですけど、そのときにバンドが一皮むけた感じがして。ただ、DUOから1年半近くたってるっていうこの空き具合、そこの部分がちょっと怪しいんですけど。いつもは不安しかなくてライブが良くなる気がまったくしないんですけど。ライヴに弱いんですよ。お客さんが誰もいなかったら良いんだけどね。
笹原じゃあ、ステージの裏で演奏で良いじゃん(笑)。
── 2枚出したからすぐにとは言いませんが、活動休止のというのはライヴにおいての宣言で作品はまた出していくんですよね。
藤枝そうですね。ライヴに関して、アナウンスしたいなと思ったのは、フェスやイベントなんかのお誘いが来てひとつひとつ断っていくのもなんだか申し訳ない気がしたのもあって。
── スタンスとしてライヴをやらないと明確にするってことですね。
藤枝そう。次に「やる!」というときまでは、とにかくやらないと言っとくと良いかなと。
── 最後にそこまで嫌がるライヴでの、ひどい失敗談ってありますか?
藤枝だいたい失敗かな(笑)。
大坪ひとつと言わず……。
藤枝初代のオリジナル・メンバーのドラマーがいた頃は本当に沢山あります。彼がライヴに来ないっていうのがありましたね。午前中リハやってるときは来てるんですけど、1回、洗濯物を干しに帰ってそのまま寝ちゃったって言い出して、それで本番のライブには来なかったていう。あとライヴの最中にトイレに行って、なかなか帰ってこないとか。
笹原でも、あれは天然じゃなくて、ちょっとパフォーマンスだよね。「こういうのおもしろいでしょ?」っていう感じがわかるんですよ(笑)。こっちとしては、凄い迷惑な話なんですけど。
藤枝だから、彼がいたときはそういう面白い話は本当によくありましたね(笑)。
- 『VIEW』(felicity)
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先頃、リリースされたばかりの1年半ぶりのアルバム。こちらはセカンド・アルバム『Nanae』以来、8年ぶりとなった益子樹(ROVO、etc)との共同プロデュース作。“dreamer”ではじまった12年目のスパングルの勢いをそのまま記したような軽やかでポップな仕上がりのアルバム。
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- 『forest at the head a river』(felicity)
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『VIEW』に続き、6月23日にリリースされる9枚目のアルバム。こちらはtoeの美濃隆章が共同プロデュース。インタヴュー中のメンバーの発言にあるように長尺の時間軸のなかで、サウンドが淡い色彩を描いていく。ラスト・トラックは圧巻の14分超えのミニマル・ダウンテンポ。
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永井聖一(相対性理論)をプロデュースに迎えた7年ぶりのシングル。リリックにおいても外部プロデューサーを起用したはじめたの試み。タイトル曲のポップな色彩のトラックは続く『VIEW』への序章のようでもある。収録されている過去のシングル曲“nano”の川辺ヒロシによるダビー・テックなリミックスも強力。
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