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MOGWAI

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今回のアルバムはバンドにとっても重要なステップとなったと思う!
――約2年半ぶりの新作をリリースするモグワイ!

 15年以上の活動のなかで、いまだに数々のフォロアーを生み出し続けるほど大きな影響力を誇っているモグワイ。2011年の2月2日、約2年ぶりのアルバム『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』をリリースする。リキッドルームでは2月2日の、その発売日に新曲を中心にライヴが行われる。その公演チケットは、CD+Tシャツの3点セット限定販売で大きな話題となったばかりだが、なんとさらに2月3日もリキッドルームでの追加公演が決定! こちらはこれまでの作品からの楽曲も演奏されるようで、2月2日の新作お披露目ライヴとは別の内容となるようだ。
 そのサウンドの要、ギターのスチュワートに新作の話を訊いた。







── 今回の制作体勢ということで言えばファースと同様にポール・サヴェージが手がけていたり、ジェームズ・ハミルトンのChem19Studioを使うなど、ある意味でバック・トゥ・ベーシックな制作環境になったのではないかと思うですが、どうでしょうか?

スチュワートポールとはしばらく一緒に仕事はしてなかったけれど、ずっと友人としての付き合いは合ったんだ。その間に、ポールもいろいろな仕事を手掛けてきたし、俺たちもさまざまな経験をした。それを経て、また一緒にやってみるのは良いんじゃないかって思ったんだよ。実際、上手くいったと思うよ。





── ポールとは細かくコンセプトなどは話合ったのですか?

スチュワートそうでもないな。まずは、レコーディングに入る前に、自分たちで作ったデモをポールに全部聴かせて、どんな感じのサウンドにしたいっていう話をしただけだね。前準備はそれだけだよ。





── ポールの作る音の魅力をお教え下さい。

スチュワートポールは俺たちのことを良くわかってる。それぞれの性格はもちろん、ミュージシャンとしての俺たちを理解してるから、俺たちがどういうときに良いプレイをするかわかかってるし、すぐに指摘してくれる。それに、彼のアレンジの腕は一流だから、その部分でも凄く恩恵を受けたね。





── 今作は何時頃から作りはじめたアルバムなんでしょうか?

スチュワート今年の頭に曲を書きはじめて、レコーディングに入ったのは8月だった。





── もっとも気にかけたポイントなどはありますか?

スチュワート前作とは少し違うことをしたいとは思っていたけれど、とくにキーとなるサウンドがあったわけじゃないんだ。





── じゃあ、今回、例えば良くアイディアが出たとか、アルバムを作るのにイニシアチヴを握ったメンバーなどはいますか?

スチュワート一番多作なソング・ライターはバリーだから、今回もアルバムの曲の多くはバリーが書いたんだ。とはいえ、音楽的な貢献という意味ではみんな同じくらいで、メンバーのうちのひとりがイニシアチヴを取るってことはないんだ。





── ちなみに今回のアルバムのタイトルの意味は「アル中は死なずとも貴様は死ぬ!」と、未成年だと言って酒を売ってくれなかった少年がはいた、酒屋に対する悪態が元になっているようですが、やっぱりモグワイのメンバーもそんな少年だったの?

スチュワート全然! 俺たちみんな良い子だったから!





── ま、これに限らず、今回のアルバム内の“You’re Linonel Richie”など、あなたたちの楽曲のタイトルは、割とユーモアが利いたものが多いですが、やはりそれはシリアスになりがちなインストという表現方法とのバランスをとっているという感じなんでしょうか?

スチュワートもともと、曲のタイトル自体に深いこだわりはなくって、大概は自分たちが見たものや、なんとなく印象に残ったものから名前を付けることが多いんだ。どちらかと言えば、曲とタイトルとのコントラストによりこだわってる。





── あなたたちのサウンドはインストのものが多いですが、例えば小説を読みながら聴くとすれば、どんな作家のがオススメですか?

スチュワートこんなことを日本のインタヴューで言うとリップサービスみたいに聞こえるかもしれないけど、村上春樹の本を読むと、なぜか自分たちの音楽を連想するんだ。





── 15年ほど活動を続けているわけだけど、いまの状況には満足している? その理由も含めて教えて下さい。

スチュワートすごく満足しているよ。今回のアルバムは、自分たちのレーベルである〈ROCK ACTION〉からのリリースだし、バンドにとってもレーベルにとっても、重要なステップとなったと思う。





── 今回の来日公演はアルバム発売日にやるという特別な企画ですが、いきなり新しい曲をやるのに不安とかはありませんか?

スチュワートライヴをするのをすごく楽しみにしてるんだ。新しい曲に加えて、古い曲もプレイするつもりだよ。そうじゃないと、もの凄く短いセットになってしまうからね!





── では、最後に今シーズンのセルティックに一言!(ちなみにスチュワートはセルティックの熱狂的ファン。取材はクリスマス前の12月中旬)。

スチュワート残り3回のグラスゴー・ダービーで、レンジャーに快勝して、目指すはリーグ優勝だ! ヘイル・ヘイル!







モグワイ
95年にスチュアート(G)、ドミニク(B)、マーティン(Dr)バリー(Vo, G, Key)、ジョン(G)で結成されたポスト・ロック界で現在最も影響力を持つ重鎮バンド。97年のデビュー作から現在までに6枚のスタジオ・アルバムを発表。フジロック’06ホワイトステージでのトリ、メタモルフォーゼ’10で圧巻のステージを披露。10年8月にはバンド史上初となるライヴCD+DVD作品を発表し話題をさらった。そして約2年ぶりに新作『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』をリリースする。

  • 『ハードコア・ウィル・ネヴァー・ダイ・バッド・ユー・ウィル』(Rock Action Records / PIAS / Hostess)



  • モグワイ

モグワイのデビュー作であり、そのサウンドの記念すべき第一歩となったファースト『ヤング・チーム』を手がけたプロデューサー、ポール・サヴェージを迎えた新作。また本作からは自主レーベル〈Rock Action Records〉からのリリースとなる。

追加公演決定!
2011.02.03.THU
MOGWAI

2月2日(水)の公演は新作を中心とした構成のスペシャルなライヴになる予定ですが、この追加公演については通常のモグワイのライヴとなる模様です。チケットは1月2日から発売! 詳細はこちら

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