“脳を起こす”1枚
プログレッシヴでアヴァンギャルドでオルタナティヴ、そしてどこまでもロック。オルタナティヴ・ミュージック・ウェブマガジン「New Audiogram」第1弾アーティストとして、2011年11月より本格デビューしたラギタギダによる、前作からわずか2ヶ月という脅威のスピードでリリースとなったセカンド・ミニ・アルバム「Carta Marina(カルタマリナ)」。
前作よりもどこか聴きやすく、メロディックに、ポップに、それでもがっつりとロックに。キング・クリムゾンやドリーム・シアターが連想される超攻撃型でダイナミックなそのサウンドは、インストゥルメンタルながらまったく飽きがくることのない次々と変化する豊富なメロディで彩られる。壮絶なテンションで引き倒し、叩き倒す圧巻の演奏スタイルが目に浮かぶような曲々は、緻密で個性がしっかりと主張され1曲1曲のテーマがはっきり伺える、まるでショート・ドラマのオムニバスのような多彩感。それでもラギタギダ“らしさ”溢れる予測のできないアヴァンギャルドな曲展開と、混沌としたうねりを巻き起こすリズムの厚みを増したロックのグルーヴ&味わい深いポップネスが豪快ながらも爽快に揺さぶりかける“脳を起こす”1枚。
LAGITAGIDA『CartaMarina』より「Drastica」PV