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青に染まる白

『青に染まる白』

LUNKHEAD

[label: ビクター/2012]

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12年、8枚目の集大成

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文:知念正枝

 これだよ、これ。待ってました。
「生きるという事は、知るという事だと思います。知るという事は、染まるという事だと思います。真っ白なままじゃ生きていけない。真っ白なまま生きていく事が正しい事じゃない。『青に染まる白』という言葉は、『生きるという事』そのものです。
そんなアルバムになりました。ランクヘッド史上最もポップで最も暗くて最も尖ってて、そして最も生きているという事を吐き出した、そんなアルバムに」——これはヴォーカル小高がこのアルバムに寄せた言葉(資料より)。
 “生”に対する想いを歌い続けた彼らの、どうしようもない悲しみや喪失感を表現しながらも、人間味溢れる深い優しさとがじんわりと感じ取れる、あたたかな心を持ったうた。キャリア12年となる彼らの、初期の頃に感じた“青さと儚さ”、中期に感じた“優しさと明るさ”、最近の張りつめたような気迫すら感じる“力強さ”がすべてひっくるめられひとつにまとめたような、さらに楽器隊の技巧を凝らしたパワフルかつ繊細でまとまったバンド・メロディが上乗せされた、より深く、力強く進化した曲たち。これこそ彼らの集大成と言いたいくらい、“弱さ”と“強さ”が詰まったこれまでで、もっとも“ランクヘッドらしい”1枚。

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