アメリカのポップ・ミュージックの行き先とは?
ボン・イヴェール、セイント・ヴィンセントらの新しい音楽を聴いていて、僕が思うのは、これはアメリカの新しい白人のポップ・ミュージックなんじゃないかということだ。
そして、これらの音楽には、アメリカン・ミュージックを長く占拠しつづけたブラック・ミュージックへの白人からの復讐的な匂いも感じてしまう。でも、皮肉なのは彼らの音楽を味付けしているのは凄くヒップホップ的な手法なんだけどね。
これから白人のポップ・ミュージックがどう変化していくのか、僕には分からないが、ボン・イヴェールやセイント・ヴィンセントと並んで重要な位置を締めていくんじゃないかと思うのが、この元ダム・ダム・ガールズ、元ヴィヴィアン・ガールズのフランキー・ローズだ。セイント・エチエンヌやインタステラら、マッドチェスターなドリーミーでキラキラなサイケ感を現代のアメリカによみがえらせたチープ感がお薦めです。2枚目。1枚目もグッドです。