国内インスト・バンドの雄、その勢いを封入したミニ・アルバム
文：河村祐介
つい先頃、リキッドルームにおいても、過去と現在のスタイルを再現する２部構成で“過去、現在、未来”を示すようなまさに本作のタイトルのようなワンマン・ライヴを行ったばかりのライト。国内のインスト・バンドとしては風格すら出てきたのではないだろうか。本作にもそんな自信が音の力強さとなって現れている。
すでにネットの先行配信でリリースされている“arch”を含むニュー・ミニ・アルバムが到着。シンセ導入以前の初期のスタイルを踏襲した、その職人技のような“音”を感じることのできる“bond”、”８”。シンセがそのグルーヴに彩りを添え、現在のスタイルとも言える“circle”。そしてマイス・パレードのキャロラインを、インスト・バンドという枠を超えて、バンド史上はじめてのゲスト・ヴォーカルとして迎え、新たなステップをかいま見せた“arch”と“time machine”の全５曲。生き生きと音と戯れながら、突き進んでいる彼らの勢いを感じさせるミニ・アルバム。
