『TELSTAR(DVD)』
Nick Moran(監督)
[label: G2 PICTURES/2009年]
フィル・スペクターより変態なプロデューサー、ジョー・ミークの伝記映画!
びっくりです。フィル・スペクターより変態なプロデューサー、ジョー・ミークの伝記映画があったんですね。なんでも映画にしますね。ケヴィン・スペイシーも出てます。なんで出てるんんですかね。ジョー・ミーク・ファン???。
2009年に作られてます。ジョー・ミークという人はとにかく音源をなんでも電気処理するような人です。完全に頭おかしい感じです。性格もおかしかったみたいで、ジョー・ミークにむかついたトム・ジョーンズはジョー・ミークを投げ飛ばしたそうです。「スタジオをジョー・ミークが飛んでいったんだよ」とジェフ・ベックにおもしろおかしくしゃべっている映像を昔見たことがあります。
この映画を見るとそうされるのがよく分かる頭のおかしな人です。
ジョー・ミークがプロデュースした世界で初めての宇宙サウンド、トルネイドスの“テルスター”はイギリス人の作った曲で、初のアメリカでのNO1ソングてなことを聞くと、この人はリー・スクラッチ・ペリーの元祖かという気がしますが、いやー、この人、音痴なんです。そして、ゲイなんです。ゲイは関係ないか。
ジョー・ミークの不思議な世界を見事に映画化した、とんでもない映画なんですが、ロックンロールが大好きな人は、絶対見るべきです。ザ・ビートルズ以前のロックンロールがどんだけ商業主義でいい加減だったかがよく分かります。ジミヘンでドラムを叩くミッチ・ミッチェルやリッチー・ブラックモアなどはジョー・ミークに大変な目に合わされています。ミッチ・ミッチェルはピストルで脅されて、小便ももらしてます。
ザ・ビートルズがこういういい加減な人たちを全部ぶっ潰していってくれたんですね。
といいながら、ザ・ビートルズ前夜のイギリスのいい感じの雰囲気が見事に描かれています。
日本盤は出てないんですが、アマゾンUKか、USAで買ってみてください。送料込みで2000円以内で変えると思います。ロック・ファンならそれくらい払う価値はあるかも。
ジョー・ミークはみんなからバカにされますが、ジョー・ミークがプロデュースしたジョン・レイトンの“ジョニー・リメンバー・ミー”とかなにげにいい曲なんですけど。
でも、やっぱアメリカのこの辺の感じのと比べるとB級だよな。でも、あんな普通の家で録音していた事を考えると、頑張っていたなとは思うのですが、このへんの感じも観て欲しいです。
ジョー・ミークのコンプリートCDも売っているんで、よかったら買ってみてください。
マイブラ・ファンもジョー・ミークはチェックしたほうがいいかも、すごく似ているところがあると思います。