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アニマル・ハウス(DVD)

『アニマル・ハウス(DVD)』

ジョン・ランディス(監督)

[label: ユニバーサル/1979]

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嫌なことがあったら、とにかくトーガ・パーティー!

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文:久保憲司

 『サタディ・ナイト・フィーヴァー』よりも衝撃だったのが、このジョン・ベルシーの『アニマル・ハウス』、日本公開は『サタディー・ナイト・フィーバー』の1年後の1979年。『スター・ウォーズ』などこの時期は重要な映画がてんこ盛りです。
 パンク、ヒップホップの登場といい、海外が完全に経済的に煮詰まったということでしょうか。
 日本はまだ貧しかった。『スター・ウォーズ』の公開は絶対ヒットする夏にまでずらされた。なぜ日本で夏に映画がヒットするかというとクーラーがきいていて涼しかったからだ。話題の『スター・ウォーズ』を観るためだけに海外に行く奴もまだ誰もいなかった。 
ポパイはポップアイで『アニマル・ハウス』や『スター・ウォーズ』のコラムを何回も書いたが、『アニマル・ハウス』や『スター・ウォーズ』の取材に行くことはなかった。そういう時代だ。
 いまは『サタディ・ナイト・フィーヴァー』を観れば、ブルックリンが八王子じゃないこともよくわかる。
 『アニマル・ハウス』での大学のクラブの差別性も、『ソーシャル・ネットワーク』を見ているので、もっとわかるだろう。
 当時はそんなことわからなかったけど、『アニマル・ハウス』はとにかく楽しかった。嫌な事があったら、とにかくトーガ・パーティーをやるという発想が最高に憧れた。
 大人になったら、毎日トーガ・パーティーをやろうと思った。それが僕のパーティーの原点です。
 トーガ・パーティーって、カーテンをひきちって、それで『テルマエ・ロマエ』の格好をしてハウス・パーティーするだけなんですけどね。
 外人ハウス・パーティー好きですよね。『ハウス・パーティー』という映画もありますもんね。「さらば青春の光でも』ハウス・パーティーの所はかっこいいですね。商業主義に犯されない自由なところが好きなんでしょうね。後片付けが大変ですけど。参加するだけだと最高ですね。
 恵比寿にあったクラブ、『MILK』の奥のバーは金持ちの家のキッチンで飲んでいるイメージを出していて、分かっているなと思いました。
 記憶が定かでないので間違っていると思いますが、乃木坂にあったバー? クラブ? トップレス・バー? 〈オレンジ〉は元矢沢永吉さん(?)の家を改造した場所で、金持ちの友だちの家で遊んでいる感じがとってもよかったです。オーナーはよくわかっているなと思ってました。
 またこういうクラブが出来たらいいのに。
 何の話をしているんでしょう。『アニマル・ハウス』です。一度観てください。そして、みんなでトーガ・パーティーをしましょう。
 

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