バンドとしてさらなるスケール・アップをみせたカイト
ここリキッドルームでもついさきごろチーム・ミーとのツーマン・ライヴもソールド・アウトとなったカイトの新作。前作『Dead Waves』から約2年ぶりの4枚目のアルバム『Love To Be Lost』である。ブリティン島のちょうど中心に位置するUKはレスター出身。2008年のデビュー以来、シューゲイズ・サウンドで描く、美しく壮大な世界観でポスト・シガー・ロスとも海外のメディアで絶賛されていた。本作ではウィーザー、デスキャブ・フォー・キューティーなどを手がけてきたジョン・グッドマンソンをプロデューサーに迎え、レコーディングははじめてのUS録音、シアトルで行われた。彼らの特徴でもある、というか前作『Dead Waves』で大幅にフィーチャーされていたシンセ・サウンドは少々後退し、バンド・サウンドが前面に出た結果となっている。そのスケールの大きな世界観を生み出す透明感溢れるサウンドはそのままで、いやむしろさらに躍動感に溢れ、スケール・アップしている様相すらある。バンドの成長をビンビンに感じさせる新たな魅力をアルバムにて表現した4枚目。
カイト『ラヴ・トゥ・ビー・ロスト』の全曲試聴はこちらに
http://www.hostess.co.jp/news/2012/06/001822.html