ポスト・ジェームズ・ブレイク？ ネット時代の新たな歌心
文：河村祐介
心地よいメロウネスと電子音のゆったりとしたグルーヴ。ジェームス・ブレイクがポスト・ダブステップに持ち込んだ歌心、アンビエント・テクノ、エレクトロニカ、ダウンビート、そして無料配布のアルバムで昨年大きな話題となったウィーケンドなどの新たなR&Bのスタイル、それらがサイケデリックに電子音のなかに溶け込んだ、インターネット時代の機械仕掛けのソウル・ミュージック。フライング・ロータスの〈Brainfeeder〉からの、「When You’re Gone」でその正体を示したラパラックス。UKはエセックス出身のスチュアート・ハワードのプロジェクトで、すでに各メディアからも高い評価を受けて、海外のメディアなどでも高い評価を受けている存在といえるだろう。本作は彼のまとまった作品としては初となる７曲入りのEP。とにかく、アルバム、そしてその向こうにあるライヴが楽しみなアーティストだ。
Moments (ft. Py) (Taken From the “When You’re Gone” EP )
Moments (ft. Py) (Taken From the “When You’re Gone” EP – OUT NOW) by Lapalux
