これを聞いて踊れないなら、ゲスになるしかない!
2014年にワーナー・ミュージック・ジャパン「unBORDE」からメジャーデビューすることが決まった「ゲスの極み乙女。」。そのアーティスト名は一度聞いたら、忘れられないインパクトを持っている。そして彼らの音楽を聞いたら、絶対に忘れることはできない。
12月4日にリリースされた2ndミニアルバム「踊れないなら、ゲスになってしまえよ」は、そのアルバムタイトル通り、とにかく踊れる。1曲目の「キラーボール」から走りだす自由な音展開とBPMの速さは、おしゃれにリズムを刻むだけじゃ足りない。ボーカルの川谷絵音と同じ声量で思いっきり歌いながら、踊り狂いたくなる。周りにどう思われたっていい。Tシャツが濡れるほど、大胆に踊りたい。それほどに熱く、エキセントリックな曲が詰まっている。
躍らせる曲ばかりかと思うと、7曲目に聞かせる曲「ハツミ」を入れているのが憎い。彼らの曲は、過激な歌詞ばかりが耳に残りがちだが、その曲では“ハツミ”に対する切ない恋心の歌詞に涙が出でくるのだ。でも、踊ることは止められず、もう泣きながら踊るしかない。感じたことがない高揚感に一度聞いたら忘れられないどころか、止められないのだ。
ゲスの極み乙女。に心を持っていかれっぱなしのミニアルバム。まさに、これで踊れないなら、ゲスになるしかない。