ネオ体育会系、ミクスチャーDJミックス
パンクスのルードネスとハードコアのアティチュード、ヒップホップのクルー感、そして学ランを着た応援団の熱さを兼ね備える、横浜のDJ集団「LEF!!!CREW!!!」。ベース、ジューク/フットワーク、ハードコア、ブレイクコア、テクノ、オルタナティブ・・・etc。あらゆるシーンをショベルカーのごとく屈服させてきたDJクルーが、待望のミックスCDをリリース。
68分60曲。2年前に彼らを初めて見たとき、「ハードコアな2 Many DJsやな~」と感じましたが、その第一印象は全く変わっていません。トラックのセレクトやジャンルの異常な横断性はもちろん、曲の一番美味しいところを抜き出す抜群のエディット力。もはや68分の曲っていう感じです。マジでコーチェラとか出るべきだと思います。あと、すべてのジャンルで日本のアーティストを起用していることも特筆すべき。外人の有名曲に頼っていない、まさに漢なミックス!野暮な説明はそれで十分。あとはCDを聴いてくださいな。
個人的にレフについて一番言いたいのは、こいつら音楽だけじゃないぞ!ってこと。だいたいクラブでDJを楽しむとき、音楽を聴く以上の体験てなかなかできませんが、レフは違う。「やしきたかじんって歌うまいけど、MCもめちゃオモロイ!」みたいなことあるでしょ?そういうのが毎回起きるんです。
「モッシュ&クラウドサーフ」「パソコン炎上」「ステージから落下」「客がステージに乱入→大団円」「メンバーが全裸」「メンバーがライブマユ剃り」「メンバーがライブ丸刈り」「なぜか誰かが感涙してる」などなど。レフのギグは毎回はちゃめちゃエピソード満載なんですよ。幸運にもその場に立ち会った人は、「モロくんの丸刈り、俺見たよ!」って自慢できる。DJという再現性が高いアートのなかで、ライブ演奏の一回性を見事に兼ね備えているわけです。
あとね、WSZ80のMCとか、いつも不良っぽい感じ出しているでしょ? プライベートは全然違います。メールの挨拶がやたら丁寧で長い!ことあるごとに「レスペクト」「レスペクト」って熱苦しい!でも、そういう姿勢によってどれだけ多くのアーティストが彼らに信頼を寄せているのか、トラックリストに並ぶ名前の幅広さ、深さ、世代を見ればすぐにわかります。
一言で言うと、LEF!!!CREW!!!は「ネオ体育会系」なんですよ。荒々しいけど、敬意に満ちていて礼儀正しい。しかも、おっさんが手を焼く若者まで懐柔する度量すら兼ね備えている。人間力ってのはこういう人たちに使う言葉ですよ。半端なビジネス書とか読んでる暇があったら、レフのパーティでテキーラ飲んでガッチリ汗をかいた方が、営業成績は上がります。
もうすでにスタートしている全国縦断のリリースツアー、数十公演も実施されるらしいので、お宅様もぜひご覧になられるとよろしいですよ。個人的には長丁場のツアーなので、モロくんの過労死、ワシズくんの脳血管破裂、マヤクくんのエロCS見過ぎによるテクノブレイクには注意して頂きたいです。コボさんは笑顔で恐いコトするので、とても良い人ですよと言っておきます。
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LEF!!!CREW!!! 出演イベント開催!
2014.4.11 friday
Time Out Cafe & Diner 5th Anniversary Party
LIQUIDROOM + Time Out Cafe & Diner + LIQUID LOFT[LIQUIDROOM 2F]
19:00-24:00
door only 1,000yen!!!
@1F
featuring “GHETTO” HOUSE OF LIQUID
DJ:EYヨ(BOREDOMS)-FTW/JUKE SET-、MOODMAN(HOUSE OF LIQUID/GODFATHER/SLOWMOTION)、D.J.April(Booty Tune)、LEF!!! CREW!!!
@2F Time Out Cafe & Diner
featuring TUCKER’S MUSIC LOUNGE SP
Electone Live:TUCKER
DJ:カクバリワタル(カクバリズム)、コンピューマ、高城晶平(cero) 、みゆとと(嫁入りランド)
@2F LIQUID LOFT
Live:LUVRAW & BTB(Pan Pacific Playa)
DJ:Gross Dresser(Magnetic Luv/Altzmusica)、クボタタケシ、LIL’ MOFO、1-DRINK