JINTANA(Pan Pacific Playa)
明後日(8/21)のTUCKER’S MUSIC LOUNGE #12@Time Out Cafe & Dinerにゲストとしてライヴ出演するハマの音楽集団〈Pan Pacific Playa(PPP)〉のスティール・ギタリスト、ネオ・ドゥーワップバンドJINTANA&EMERALDS(Kashif(PPP)/一十三十一/Crystal/カミカオル/あべまみ)を率いるJINTANAの10枚「真夏のメロディーズ」をご紹介!
- 『熱き心に』
- 小林旭
いきなり夏物というところから脱線なんですが、大滝さんつながりです。僕はぎりぎり歌謡曲がきける時代に育ったので、物心つく前くらいは、知らず知らず歌謡曲を聞いていました。いま思うとそれがすごくラッキーだったなと思うのですが、それで小林旭さんはなぜか幼稚園のとき半端なく大好きで、お風呂でお父さんと一緒にいつも歌ってました。それで、しばらくこの曲のことは忘れていたんですが、大人になって大滝さんの作曲だったことを知り、またハマり始めました。大滝さんはこの曲を西部劇というテーマで作ったという話を聞いたことがありますが、それがまたシビれます。とりあえずカラオケ行ったら絶対に歌いますね。あと小林旭さんの直立不動の堂々たる歌い姿がダンディ過ぎてやばすぎます。
- 『He’s A REBEL』
- The Crystals(フィル・スペクター)
オールディーズ→フィルスペクター→大滝さんとつながる系譜が好きでたまらない僕ですが、そういったフィルスペクターの中でも、この曲が一番好きです。人間、悲しい時は、悲しい曲よりも、なぜか明るい曲の方が結果的に泣いてしまう気がします。悲しい思いをしているときに聞くと、女性たちが明るく歌えば歌うほど、涙が溢れます。そして、泣きながら、この悲しみと明るさが交互にやってきて、それを過ごすことそのものが、人生の美しさだと感じます。
- 『オールディーズ全般』
- The Doo Wop Box
この豪華BOXセット、昔気合を入れて買ったのですが、なんとKESくんが同じものを持っていてびっくりしました。最近、50年代の曲の歌詞を集めた本を買って読んでるんですが、今時の歌詞では見ないストレートすぎる純朴さに胸を打たれます。エヴァーグリーン感が半端ないです。
- 『南国の夜』
- バッキー白片
1912年ホノルル生まれ。昭和初期のバンド、バッキー白片&アロハ・ハワイアンズのリーダーでスチールギタリストであるバッキー白片さん。日本のスチールギターのレジェンドです。もう経歴がすでにカッコよすぎますね。バッキーさん独特のチューニングスタイルがあり、そのスタイルで演奏する人も多いそうで、僕もトライしたりしました。
- 『Sleep Walk』
- Santo & Johnny
もうひとりスチールギタープレイヤ。とろけます。
- 『パラレログラムス』
- リンダ・パーハクス
西海岸のアシッド・フォークの女王。レコード店ウィアードメドルという名店があるのですが、そこで薦められて聴いて以来、好きすぎて、仲いい人にはあげなくちゃ気が済まないぐらい好きで、いままでに3枚は買ってます。最初ハワイ出身という勘違いがされてそういうイメージが未だにありますが、水感とアシッド感のかけ算は、否応なしに心を洗い流されます。僕の中で、アシッドフォークの奇跡の名盤で、これ以上のアシッドフォークは未だ出会えてません。
- 『The Right Time (Lyric Video) ft. Al Jardine, David Marks』
- Brian Wilson
ビーチボーイズのブライアンが最近出したアルバム。僕の中では彼の最高傑作で、この夏はずっとこのアルバムを聴きながら過ごしています。MVも最高です。おじいちゃんたちが集まって、美声でコーラスを歌っている姿にグッときます。こんなおじいちゃんに、私はなりたい。
- 『No Ordinary Love』
- SADE
SADEは好きすぎてライブのDVDも全部持っていて、家でテキーラ飲みながらマッタリSADEは、至福のひと時です。高貴な感じもタマランです。このMVの深海感も夏にはたまらんです。
- 『- Jukebox Joints (Explicit Version) ft. Joe Fox, Kanye West』
- A$AP Rocky
この美メロ、マジで強力すぎました。黒人音楽の古き良きを永遠にアップデートし続ける姿は本当に美しいですね。最近のオールディーズを感じるネタではもっともスウィートで素晴らしさに卒倒しました。
▼JINTANA
Paisley ParksやBTBも所属するハマの音楽集団〈Pan Pacific Playa〉(PPP)のスティール・ギタリスト。チルなトラックの上にレイドバックしたスティールギターを煌めかせるベイサイド・アシッド・サウンド。ele-kingでの「イビザ紀行~究極のチルアウトを求めて~」も読みながら聴くサウンドトラックも合わせて好評公開中。また、同じくPPPのKashifや一十三十一、Crystal、カミカオル、あべまみとともにネオ・ドゥーワップバンドJINTANA&EMERALDSとして『Destiny』をP-VINEよりリリース。オールディーズとチルアウト・ミュージックが融合したスウィート&ドリーミーなサウンドがTiny Mix Tapeなど海外メディアも含め話題になり、ミュージックマガジン2014年ベストアルバム歌謡曲・JPOP部門で1位に。
http://www.jintanaandemeralds.com
★TUCKERブログで先行公開されているJINTANAインタビュー“人生色々”もぜひご覧ください。
【 8/21 TUCKER’S MUSIC LOUNGE #12@Time Out Cafe & Diner 】
TUCKERのエレクトーン演奏と彼が招くゲストによるライヴ、DJプレイを背景に飲食/歓談を楽しむ金曜の夕べ。
feat.
Guest Live:JINTANA
Guest DJ:坂田律子
Live:TUCKER
DJs:NAOYA(BOBBY’S BAR), yohey from mocrock
Goods:YAMADA ZOMBIE
僕の人生で影響を受けたものの中で、特に夏に聴きたい「真夏のメロディーズ」というテーマで選んでいきます。このアルバムは大滝詠一さんの変名のアルバム。大滝さんは大学くらいからずっと好きですが、近年の夏は、やはりこのアルバムです。スチールギターが心地よすぎます。