レッツ! エンジョイ! パーティーチューン!
日本一ポップなラップグループ「Enjoy Music Club」(略してEMC)のファーストアルバムが発売された。ゲストとして、思い出野郎Aチーム、オノマトペ大臣とthamesbeat、ザ・なつやすみバンドの中川理沙、Homecomings、neco眠るのリーダー森雄大らが参加。初アルバムとは思えない豪華さだ。テレビ東京系の「モヤモヤさまぁ~ず2」のエンディングテーマに起用された「エンジョイクラブソング」も収録されている。
『FOREVER』と名付けられたアルバムは、とにかくどこまでもハッピー! 初見でも、耳にした瞬間から踊れる。イントロのあとすぐに始まるChery Lynnの「GOT TO BE REAL」を大胆起用した「EMCのラップ道」では、すぐに「EMC!」と叫びながら、拳を上に上げてしまうと思う。松本伊代の名曲「センチメンタル・ジャーニー」をサンプリングした「EMCトラベル」は、“伊代ちゃん世代”のお父さんたちだって、肩をくねらせて踊り始めるだろう。そして続く「Taylor Swift」では、なんかしんみりしながらも「今日は良い日だったなぁ」なんて物思いにふけりながら、1日の終わりを楽しめそうだ。
聞き馴染みのいいトラックと、口ずさみたくなるリリック。「ヒップホップって、ゆるくてなんかいい感じ」と、渋谷系音楽内でざわざわされていたころを思い出すような、キャッチーさが新鮮であり、懐かしくもある。
ひとりで聞くのもいいけれど、これからの忘年会シーズン、家でパーティーをするのなら、ポチッとこの曲をかけてみよう。まずは「EMCのラップ道」で場をあたためて、口説きたい子がいるのなら「Taylor Swift」でいい雰囲気にもっていくのもいい。「クリスマスには「クリスマスをしようよ」をぜひ。帰る人、寝ちゃった人がいても、まだまだ終われない夜は「ENJOY MUSIC FOREVER」を流したイヤフォンを耳につっこんで、夜道をシャウトして歩けばいいよ。
「EMCトラベル」の一節で「南の国へ踊れる曲だけリュックに詰めていこうよ」とある。いまなら間違いなく、EMCのアルバムを1枚忍ばせるだろう。踊りたくなったら、このアルバムを聞けばいい。悲しくなったら、このアルバムを聞けばいい。とにかく、このアルバムが近くにあったら、いつだって、どこだってハッピーでいられることは間違いないのだ。そう、永遠にね。
Enjoy Music Club
http://enjoymusicclub.tumblr.com/forever