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海底

『海底』

bacho

[label: cosmicnote/2018]

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君はbachoのことをどう思う?

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text by 松木大輔

日本語の歌詞というのはどうしてこうも心に響くのだろうか。

英語で歌うのもかっこよくて良いとは思うが、我々日本人にとっては英語よりも日本語の歌詞の方が歌詞の内容をしっかりと理解することができるし、バンドが曲を通して伝えたいメッセージをよりストレートに感じることができて、曲が心により深く刻まれていくものだ。エモーショナルなメロディにのせて泥臭く歌われるメッセージ性の強い歌詞というのは、聴いているだけで自然と涙があふれてくるだろう。

 

5月9日に発売されたbachoの『海底』は、そんな日本語の歌詞の素晴らしさを再認識させてくれるような、一度聴いただけで大きく心を揺さぶられる1枚だ。

 

このアルバムは、過去に発売されたミニアルバムやツアーで無料配布されたCD、デモ音源、アナログ盤など、様々な形態で収録された楽曲の中から厳選された12曲を再レコーディングした再録編集盤となっている。彼らの過去から現在に至るまでの様々な音源から厳選された楽曲を揃えたこのアルバムは、bachoというバンドの軌跡を辿ることができる1枚といえるだろう。

曲を聴いていると、北畑欽也氏(Vocal and Guitar)の泥臭く熱い歌声によってすべて日本語で歌われるメッセージ性の強い歌詞が、特別に意識をしなくてもいつの間にか心の奥底まで抉りこんでいき、その熱いメッセージに自身の人生を重ね、ふとした時には自然と涙を流している自分に気が付く。そんな熱いメッセージと共に繰り広げられるエモーショナルなメロディもまた、心に染みわたり涙を誘う。アルバムの最初から最後まで涙なしに聴くことができない名曲ばかりだが、その中でも「決意の歌」や「NENASHIGUSA」は、今現在新しく何かを始めて頑張っている人達や、新しい世界に旅立ちたくてもなかなか一歩を踏み出す勇気が出ない人達の心に深く突き刺さる曲だろう。

 

このアルバムのリリースツアーが大阪と東京で2日間行われ、東京公演は6月14日に恵比寿LIQUIDROOMにてワンマンライブが行われる。音源だけでも充分に心を揺さぶられるのに、実際のライブを目の当りにしたらどうなってしまうのだろうか。もし、彼らの曲を聴いて感じるものがあったのなら、是非彼らのライブをその目に焼き付けてほしい。

 

1曲目の「大いなる助走」の冒頭では「君は僕のことどう思う?」と問いかけられる。彼らの曲をどう感じるかは、おそらくそれぞれが送ってきた人生がどのようなものだったかによって変わってくるだろう。bachoの曲を聴いたリスナーによって十人十色のストーリーが描きあげられ、それぞれ異なる理由で彼らのエモーショナルな歌詞とメロディに涙を流していくのだ。

 

君はbachoの曲を聴いてどう思うだろうか?

 

リキッドルームでのワンマンライブ情報はこちらから!

2018.06.14THU
bacho
“GOJOGEN 47 海底TOUR TOKYO ONEMAN”

https://www.liquidroom.net/schedule/20180614_bacho

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