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牛尾憲輔　劇伴作家活動10周年を記念したアニバーサリーライブが開催！

アニメに実写映画、その他多岐にわたる映像作品において多くの劇伴を手掛ける作曲家・アーティストである牛尾憲輔。もちろんエレクトロニック・ミュージックファンにとっては、揺れ動く心の機微をていねいにすくい上げ音として昇華させたかのような幻想的ニュアンスのあるエレクトロニカを展開する自身のプロジェクトagraphとしての活動や、電気グルーヴのサポートメンバーとしての姿もお馴染みだろう。そんな彼がアニメ『ピンポン』で劇伴作家としてのキャリアをスタートさせてから10年目の節目を迎える今年、日本では初のワンマンライブとなる「behind the dex」の開催が決定した。彼が手がけたさまざまな劇伴作品のサウンドトラックのみで構成するライブセット（OST Dance set）の世界初お目見えとなった2024年4月のアムステルダム公演やSONIC MANIA2024のステージが各所で話題沸騰となったことは記憶に新しい。特にソニマニでのライブ、これがすごかった。『チェンソーマン』や『デビルマンcrybaby』、『ダンダダン』、『聲の形』等の人気アニメ作品OSTの中からピックアップされた楽曲がよりディープによりファンキーにリアレンジが施され、強靭なダンスチューンとしてフロアを大いに揺らす。それと共に矢継ぎ早に繰り出されるアニメ本編映像、そしてVJ DEVICE GIRLSこと和田一基の手腕による本編作品と共存するように展開する先鋭的な映像表現の三位一体感たるや！この日の他に類を見ないライブ体験は未だ脳裏に焼き付いている。今回のリキッド公演「behind the dex」では、先立って行われたライブをさらに拡張し、これまでの劇伴作品群を中心に構成されるというからますますその内容を期待せずにはいられない。また当日はゲストDJとして石野卓球（電気グルーヴ）の出演も決定しており、ある意味初の師弟共演（？）も目撃できそうな予感。オリジナルアニメのファンも含め、幅広い層において見逃せない一夜となりそうだ。（斧亜紀子）