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SxOxB / UNITED / CASBAH / HELLCHILD

SxOxB / UNITED / CASBAH / HELLCHILD
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SxOxB
UNITED
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161009

日本において1980年代から活動を続ける
デス、グラインド、スラッシュ・メタルが集結!

 S.O.Bは1986年、日本のハードコアシーンからシングル「LEAVE ME ALONE」でデビュー。ハードコアとしては異常なまでのスピードを提示したそのサウンドは当時「日本最高速」と言われたが、その影響力は国内だけに留まらず海外に波及し、今やグラインドコアの元祖としてシーンに君臨するNAPALM DEATHにも影響を与えたのは周知の事実。CASBAH、UNITEDは80年代中盤、METALLICA、SLAYERの登場により世界的に大きなムーブメントとなったスラッシュメタルが初めて日本でシーンとして形成された時にDOOM、JURASSIC JADEと共にシーンのトップとしてシーンを牽引した存在。HELLCHILDは90年代初頭の世界的なデスメタルの盛り上がりによって、日本でも初めてデスメタルのシーンが形成された時にはMULTIPLEXと共にシーンを牽引した存在である。
 スラッシュメタル、グラインドコア、デスメタルというエクストリームミュージックの歴史において、ここ日本でそれぞれのシーンを牽引した存在であるS.O.B、CASBAH、UNITED、HELLCHILDが一堂に会するこのイベントは言うなれば日本のエクストリームミュージックの歴史を紐解くものとも言えるだろう。

■SxOxB
SxOxBは1985年にトッツアンを中心として大阪で結成される。
 DISCHARGEなど英国のハードコア/パンク、さらに速いMINOR THREATやDEAD KENNEDYSなどの米国のパンク/ハードコアの速さに触発される。
 セルフィッシュから86年12月にファースト7″EP『Leave Me Alone』を発売。当時の宣伝文句は“世界最高速”。当時はS.O.Dの速さも意識したそうだが、NAPALM DEATHがファーストの『Scum』をまだ発売していない時期で、ブラスト・ビート使用の先駆的なSIEGEやLARMにしても音源を聴くのが困難な時代であった。

 87年にはセルフィッシュからファースト・アルバム『Don’t Be Swindle』を発表。89年のSxOxBの自主レーベルであるサウンド・オブ・ベリアル発のNAPALM DEATHとのスプリット・ソノシート発売、NAPALM DEATHとの欧州ツアーを行う。12月にはセルフィッシュからセカンド・アルバム『What’s The Truth?』を発売。歌詞が全て英語になり、よりシリアスな内容が増えた。音楽的にはスラッシュ・メタル/デス・メタル色が強まった。
 93年3月にトイズファクトリーからサード・アルバム『Gate Of Doom』を発表。94年2月にはコリン・リチャードソンをプロデューサーに迎え、英国にて4枚目のアルバムのレコーディングを行う。7月に『Vicious World』としてリリース。
 96年にSxOxB脱退以降RISE FROM THE DEADを率いていたナオトがヴォーカリストとして復帰。
 99年にスペシャライズドファクトより5枚目のアルバム『Dub Grind』をリリース。
 2002年10月、ファスト・コア系バンドだった滋賀県のバイパスの元ヴォーカル、エツシが加入。
 2003年1月に東芝EMIから発売のコンピに新曲を提供。9月に今では入手困難になっている初期の曲を中心に新ヴォーカルのエツシを迎えて全25曲を再録。セルフカヴァーによる初のベスト・アルバム『Still Grind Attitude』を発売。
 SxOxBはパンク/ハードコアをベースにしつつ、スラッシュ・メタルやデス・メタルも飲み込んで進化したから各シーンに支持者が多い。 決してスタイリッシュに陥らず、まさにパンクな発想で自由に音楽をクリエイトし、期せずしてグラインド・コアやファスト・コアの先駆者となり、ジャンルも国境も超えて既成の壁をデストロイしてきた。日本の音楽史上最も影響力の大きいパンク/ハードコア・バンドである。2016年、バンド結成から30年が過ぎ、現在も進化を続け活動中。

■UNITED
 結成されたのは1981年。
 メンバーチェンジを繰り返し、1988年、唯一のオリジナルメンバーだった原(G)が脱退するがUNITEDとして活動を続けることになる。
 2004年に脱退したボーカリストの湯浅が2013年に復帰、しかし翌年リーダーでありベーシストの横山が急逝、バンドは横山の意思を継いでJurassic JadeのGeorgeを迎えライブ活動をを止めずに現在も活動中。来年には湯浅復帰後の新作が待たれる中、今回の盟友達のイベントに参戦決定!

■CASBAH
千葉が産んだ世界に誇る和製ハードコアパンク、メタルバンドCASBAH。1983年に結成。インディーズ・リリースの7″シングルや自主制作のデモ・テープが注目を集め、海外でも高い評価を得る。特に『RUSSIAN ROULETTE』(7”)と『INFINITE PAIN』(DEMO)は、ジャパニーズ・スラッシュの金字塔とも言える傑作。イギリスのKerrang Magazineをはじめ多くの海外Fanzineで絶賛され、海外レーベル数社からのオファーを受けるも契約までには至らない。1992年にはハードコア、パンクの聖地New YorkのCBGBで初の海外ギグを敢行。1997年、満を持してROADRUNNER JAPANと契約。レーベルメイトのSEPULTURA、MACHINE HEAD、MADBALL等の来日サポートも務め、計4作品をリリース。2000年9月に一旦活動を休止。その後断続的なライヴ活動を経て、ドラマーに新メンバー・石川を加え、バンド結成30周年の2013年に完全復活。2015年10月には1999年リリースのEP『Barefooted on Earth #2』以来、作品としては実に16年振りとなる2ndフル・アルバム『REACH OUT』をリリース。

『…16年間温め続けたかのような、スピードの速い遅いに関わらず常に前のめりに叩き出されるリズムに載った、90年代を通過してマッシヴに強化されたCASBAH流のスラッシュ・メタル。村山の重くぶ厚いGサウンド、それに羽鳥の男気あふれるVoも以前健在だ。(小澤)』(Burrn!誌/2015年11月号より)

<MEMBER>
Taka Hatori (Vo)
Ryo Murayama (G)
Koichi Mitani (B)
Shu Ishikawa (Ds)

■HELLCHILD
90年代初期、日本のデスメタル黎明期シーンの中心でありシーンをリードした存在であったHELLCHILDが10年以上のブランクから遂に復活。
80年代後半から活動を開始し、90年代初期にはMULTIPLEX等と共に日本のデスメタル・シーンの最初の盛り上がりにおいてシーンのど真ん中で力強くシーンを牽引した存在であったHELLCHILD。ライヴにおいてはシーンの中でも抜群の存在感を見せつけ一際異彩を放つ存在であったHELLCHILDは、その後も様々なシーン/バンドと交流/共演を行い日本のヘヴィーミュージックの中でもジャンルを超えて重要バンドとしての地位を確立した。
SLIPKNOT、CARCASS、BRUTAL TRUTH、CANNIBAL CORPSE、NEUROSIS、THE DILLINER ESCAPA PLAN等、数々の来日アーティストのオープニングを務め、海外進出も積極的に行いアメリカ遠征(共演したバンドの中にはBRUTAL TRUTH、BONGZILLA、現LAMB OF GODの前身BURN THE PRIEST、現SHADOWS FALLのBrian FairのバンドOVERCAST等があった)だけでなく2ヶ月に及ぶヨーロッパツアーも行い、更に海外レーベルからのリリース(その中にはANDREW W.Kが10代の時に手掛けていたレーベルも含まれる)、海外のバンドとのスプリット作品も多数リリースし、その中にはCONVERGEとのスプリット(現在も存続するCONVERGEのレーベルDEATHWISHの最初のリリース)も存在した。 
最後のアルバムとなった「WISH」ではサンフランシスコでレコーディングを行いNEUROSIS、BRUTAL TRUTH等を手掛けたBilly Andersonがプロデュースを務める等、日本国内だけでは収まりきらない活動を示した。
しかし2001年に惜しまれつつも活動停止。
その後も復活を期待する声は絶えなかったが、遂に2015年12月に復活を果たした。
今回のメンバーはオリジナルメンバーでありバンドの創設者でもある鈴木英一郎(Gu)、内藤覚(Dr)、元GARLIC BOYSのKyo(Ba)、元CONVICT、DDOHのKaz(Vo)という新たなラインナップでの再始動。

HELLCHILD :
Kaz(Vo)
Eiichiro Suzuki(Gu)
Kyo(Ba)
Satoru Naito(Dr)