SCHEDULE

Theo Parrish (セオ・パリッシュ) LIQUIDROOM 20th ANNIVERSARY
-Theo Parrish All Night Long-

Theo Parrish (セオ・パリッシュ)
OPEN / START
24:00
ADV
¥6,000(税込・ドリンクチャージ別)
DOOR
¥7,000(税込・ドリンクチャージ別)
TICKET
e+

プレオーダー: 6/21(fri) 20:00~ 6/30(sun)23:59

一般発売:7/6(sat)10:00~ ON SALE!

 

【注意事項】

※ご入場の際、ドリンクチャージとして700円頂きます。

※本公演は深夜公演につき20歳未満の方のご入場はお断り致します。本人及び年齢確認のため、ご入場時に顔写真付きの身分証明書(免許書/パスポ ート/住民基本台帳カード/マイナンバーカード/在留カード/特別永住者証明書/社員証/学生証)をご提示いただきます。ご提示いただけない場合 はいかなる理由でもご入場いただけませんのであらかじめご了承ください。

INFO

LIQUIDROOM:03-5464-0800 https://www.liquidroom.net/

セオ・パリッシュが、リキッドルーム20周年でプレイする理由。

 

セオ・パリッシュが音楽家としてのキャリアを開始した1996年から、もうすぐ30年。デトロイトの<Elevate>から発表したデビューEP『Baby Steps』では、ドナルド・バードなどをサンプリングした「Early Bird」など、ソウルフルなハウスミュージックを聴かせてくれた。しかし、1997年に自身のレーベル<Sound Signature>設立後から、独自性を発揮していく。イーブンキックといったダンスミュージックの骨格を残しながらも、まずは徹底的に楽曲から装飾を省き、テンポは概ねBPM110くらいにピッチダウン。「JB’s Edit」などに至っては、サンプリングしたホーンのフレーズの音が、意図的に割られている。常識外れな楽曲の数々に驚かされたものだった。しかし、楽曲の中心はドラムのシンコペーションとファンキーなベースラインが織りなす反復したリズムであったため、大きなサウンドシステムのクラブでプレイされることで威力を発揮。世界中で人気を獲得することになった。<Sound Signature>から発表された革新的なブラックミュージックの数々は、現在でも世界中のDJやプロデューサー、ビートメイカーへ大きな影響を与えている。また、今年スタートしたばかりの<Lovely Edit>では、王道キラーチューンをリエディット。キャッチーなフレーズを活かしながら、快楽的なフレーズを徹底的に反復させる。ここでは<Sound Signature>で得た手法を使い、過去の楽曲を新しく蘇らせている。

伝統と革新。ディープな<Sound Signature>とアッパーな<Lovely Edit>の楽曲は、一聴すると表裏一体のように感じるが、聴き込むほどに双方がマルチバースのように存在していることがわかる。2022年には再びアンビエント要素も包括し、実験性の高い『Cornbread & Cowrie Shells For Bertha』を。そして翌年にはシンガーのモーリサ・ローズの歌を全面にフィチャーした『Free Myself』(2023年)を発表。伝統と革新を行き来する創作が、30年近くも続けているのだ。

 

DJプレイに関しても、筆者は作品に近い感想を持っている。黎明期のハウスミュージックに影響を受けた『Sketches』(2010年)発表時の来日パーティで、ダンスホールレゲエや80’sヒップホップがプレイされた。アルバムのイメージとはかけ離れているため、混乱した記憶がある。しかし、プレイに身を委ねてみると、プレイされている黎明期のダンスミュージックならでのラフで太いリズムが、『Sketches』のコンセプトに近いものだと理解することができた。

こう書いてみると、ある意味でセオ・パリッシュは、ファンの期待を裏切るDJに感じるかもしれない。しかし、本当のところは誠実で、ファン思いの人物である。2014年、リキッドルーム10周年記念パーティにて、バンドと共にステージへ立つ予定であったが、メンバーの都合でキャンセルになってしまった。観客の一人として、よくあるトラブルと承知した一方、リキッドルームのホームページには、公演中止のアナウンスと共に、セオ本人による丁寧な謝辞が掲載された。ファンへのお詫びと同時に、本人の無念さも記された真摯な文面は、今もはっきりと記憶に残っている。 

2014年から10年。リキッドルーム20周年記念のパーティで、セオ・パリッシュがオープンからラストまで単独でDJプレイをする。数々の歴史が詰まった会場で、一体どんなプレイを聴かせてくれるのか。新しい伝説の夜が、生まれそうな気がしてならない。

▼Theo Parrish (Sound Signature / from Detroit)

デトロイトに拠点をおくDJ/プロデューサー、Theo Parrish(セオ・パリッシュ)。

ワシントンDCに生まれ、年少期をシカゴで育ちオリジナルなハウスミュージックの洗礼を受けた。その後カンザスシティーのKansas City Art InstituteではSound Sculpture(音の彫刻)を専攻する。1994年、デトロイトに移住。1998年、UK名門Peace Frogからファーストアルバム『First Floor』を発表。自身の主宰するレーベルSound Signatureより、アルバム『Parallel Dimensions』(2000)、『Sound Sculptures Volume 1』(2007)、『Sketches』(2010)、『American Intelligence』(2014)をリリース、常に新しい発想と自由な表現で作品を世に送り出す。2023年、Maurissa Roseとの最新アルバム『Free Myself』を発表。

数多くのDJ MIXを発表しているが、オフィシャルMIXとして、Black Jazz Records音源を用いた『Black Jazz Signature』、デトロイトのアーティストによる未発表楽曲のみで構成された『DJ-Kicks Detroit Forward』をリリースしている。ロンドンPlastic Peopleでのレギュラーを務め上げ、現在ブルックリンNowdaysでレギュラーを担当している。

Sound Signature Web http://soundsignature.net

Sound Signature Instagram https://instagram.com/soundsignature